バス停に一連番号(枝番)が欲しい (結論)
今まで6回に渡って沖縄のバス停の問題を書きました。当初は2-3回程度の予定だったのですが、SNSで事例を教えていただいたり過去に遭遇した事案を追加して想定外の連載になってしまいました。お付き合いいただきありがとうございます。
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (1) (真和志小学校前)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (2) (安里)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (3) (県庁北口・パレット前)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (4) (与儀十字路)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (5) (ライカム)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (6) (おもろまち駅前広場)
- バス停に一連番号(枝番)が欲しい (結論) (この記事)
さて、最後にまとめとして何が問題なのか、改善できる点はあるのかを書きます。私は1利用者ですので、費用面やその他のコストについては把握しておりません。もしかしたら実現が難しいものもあるかと思いますが、まとめて書いておくことでバス利用者やその他の関係者の共通認識になればいいなと考えています。
問題点1. 同名のバス停があちこちにある
同名のバス停が3つ以上存在する箇所がいくつかあります。別の自治体や離れたところにある場合はまだしも、至近距離&見通せない場所にあると混乱を招きます。同名のバス停は道路を挟んだ2つ以下にすべきです。道を挟んでいるバス停が別名であっても良いと思います。“パレットくもじ前”と“沖銀本店前”のように。
真和志小学校前や安里、与儀十字路はバス停名を変更して利用者が混乱しないようにすべきです。国場、旭橋、糸満ロータリーもわかりにくい。他にも多数あるはずです。
問題点2. バス停の標識が非常にわかりにくい
真和志小学校前バス停の記事にて書きましたが、バス停の標識自体がわかりにくいです。土地勘がないと誤って向かい側(逆方向)のバス停に居ても気がつかないぐらいわかりにくい。バス停自体に一連番号や枝番を振って、識別容易にすべきです。
その他にも表示自体が客を迷わせる要素満載です。近隣の公的な案内図にすらバス停名が掲載されていないことも多いです(安里の例参照)。
- バス停にある矢印が双方向
- アプリ表示とバス停の表示が不一致
- 時刻表・路線表が剥がれている、貼紙で覆われていてバス停名が見えない
- 行き先バス停名が省略されている(寄宮中学校を寄宮中校と略すなど)
- 近隣の案内図にバス停名が書かれていない
問題点3. アプリの括弧書きが現実に即していない
同一名称のバス停を区別するためにWebやアプリでは括弧書きを追記しています。しかし、この括弧書きが実態にあっていないため、ますます混乱を招いています。
付近に目立つ公共施設があればそれを優先し、公共施設が存在しない場合でも路線の実態に合う表示にすべきです。
- 那覇署前には存在しない“与儀十字路(那覇署前)”バス停
- 始点ではない始点バス停、終点でもない終点バス停
- 古波蔵向けのバスが止まらない“与儀十字路(開南・古波蔵向け)”など
問題点4. 利用者を無視したバス停分割・アプリ入力
おもろまち駅前広場やイオンモール沖縄ライカムバス停に顕著に現れていますが、利用者が同一視したいバス停が利用者には関係ない事情(運行会社の差など)で分割されています。検索上も著しく手間がかかりますし、同名バス停による不具合も誘発しています。
(これは他のバスターミナルも同様です。那覇バスターミナルが建築されたらもっと悲惨なことになるでしょう)
アプリ内部でバス停を細かく識別することには意味がありますが、それを入力・表示する場合は利用者の想定しているモデルに合わせるべきでしょう。
入力時には同名・近地点のバス停は(上り下りも)同一視し、表示の際は物理的なバス停のレベルまで細かく表示すべきです。バスなびアプリはこれが逆になっていて、入力時には細かく意味もなく分割されたバス停を指定させるくせに、路線表示・路線図では同名バス停はまとめて表示されています。「このバス停からはどこに行けるか?」は検索できますが「◯◯に行くにはどこのバス停に行けば良いのか?」はわかりません。
Yahoo!乗換案内の入力は合格ですが表示に難があります。Yahoo!乗り換え案内の表示の問題は問題点1に起因しているので、同名バス停が減れば問題はかなり改善されるはずです。
問題点5. アプリ表示で乗車・降車バス停が識別されていない
上り・下りバス停が離れている場合や同名のバス停が多数ある場合、どのバス停から乗ってどのバス停から降りれば良いのか細かく知りたいものです。
しかし現状のアプリはなぜか同名のバス停をまとめてしまうため、誤ったバス停に誘導される危険性があります(例:与儀十字路バス停、安里バス停)。
問題点6. 乗り換え可能バス停の判断基準がおかしい
現在のバスなびアプリはバス停名が同名なら乗り換え可能、異なっていれば乗り換え不可能です。近くに便利なバス停があっても乗り換えさせてくれません(パレットくもじ前など)。徒歩1-2分程度は乗換可能にすべきです。できれば設定で変更できると望ましい。
問題点7. そもそもアプリのデータが間違っている場合がある
東陽バス31番泡瀬西線の安里バス停データがおかしくて、正しい位置(サンエー側)ではなくうふシーサー前に停まると表示される。私が気づいていないだけで他にもあるかもしれない。
追記: 31番の問題はいつの間にか修正されていました。
情報募集します
他にも細かい問題点はあるかもしれませんが、とりあえずここまでで一段落とします。バス利用の際の不満などありましたらコメント欄で教えていただけると幸いです。
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