無料の通勤急行バス「通勤ライナー」実験が2021年1月18日~29日に行われます
急行バスに無料で乗れる実証実験が行われます。3ルート(うるま・南城・糸満)、観光バス車体のためWiFi利用可能といたれりつくせりの実験です。でも、これうまくいかないと思うのです。
- 通勤ライナー(急行バス) – 内閣府 沖縄総合事務局(PDF、2020年12月16日)
- 無料の「通勤ライナー」実験へ 県庁と具志川、南城、糸満3路線 利用減のバス活用 – 琉球新報(2020年12月17日 10:17)
- 期間限定で無料の通勤急行バス「通勤ライナー」が試験運 | わった~バス党(2020-12-25)
予約制の通勤バスそのものは可能性ありそう
首都圏を中心に予約制の通勤電車が増えています。今年は新型コロナウイルスの影響もあって混雑を避ける動きがあり、予約制で密にならずに座れる電車の需要が増えたようです。
バスの場合も、混雑した状況で1時間以上立って移動するのは苦痛ですし、快適な通勤環境には需要があると思われます。高速バスを予約制にして通勤バス化する手もありそうです。
- 首都圏で導入相次ぐ「座れる通勤電車」――満員電車の“痛勤”回避へ変わりつつある人と企業――(やつづかえり) – 個人 – Yahoo!ニュース(2018/2/22)
- 首都圏「私鉄通勤ライナー」群雄割拠の時代に | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(2018/09/25)
- 通勤に座席指定の列車 「新しい生活様式」で定着なるか:日経ビジネス電子版(2020年6月9日)
- 混雑を避けた通勤に座席指定制列車をご活用ください!|東武鉄道公式サイト(2020年06月15日)
周知期間・実験期間ともに短すぎるのではないか
総合事務局からの発表が12月16日、実験開始が1月18日なので1ヶ月足らずで開始されます。実験期間は10日間だけ(平日2週間)。ほとんどの県民にとっては開始されたことも気づかないうちに終わってしまうでしょう。
過去に行われた実証実験から、新路線は認知されるまで3ヶ月以上、使われるまで1年以上の時間が必要です。上記の期間では短すぎます。今回も利用するのはバスマニアか、県庁か那覇市の自治体関係者がほとんどだと推測します。
今回の実験は需要が激減して危機に陥っている観光バス業界への支援という面もあって※1、期間が短いのもそのせいかもしれませんが、せめて3月いっぱいまでは延長して欲しいものです。
(観光バス支援のためか、実証実験がいくつか行われる・行われていますね。まんちゃ~モビ※2とかキャンパスバス※3とか。こちらも期間短すぎます)
- ※1 琉球新報記事では“(沖縄総合)事務局の米山茂運輸部長は「貸し切りバスがかなり落ち込んでいるので、有効活用をして、通勤に使ってほしい」と期待”とのこと
- ※2 交通渋滞等の解消に向けたチャレンジ! – 内閣府沖縄総合事務局運輸部 (日本道路交通情報センター協力)
- ※3 2021年1月から「キャンパスバス」運行始まる! | わった~バス党|沖縄県
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