世論調査の誤差 (韓国KBS TVの大統領選報道)
以下のTweetを見かけたので、どのような報道があったのか自動翻訳を駆使して追っかけてみた。
今朝ニュースを見ていたら、韓国KBSが大統領選の世論調査の結果を報じていた。忘れられないのが、結果に続いて、どういう統計なのか、標準誤差はどの程度なのか、しっかり示していたこと。彼の国の自然科学に対する姿勢がしっかりしていて、このままじゃ彼の国には勝てないなぁと強く思った。
— Hiroki Akiba (@fshiakib) November 26, 2012
該当するのはKBS NEWS – [여론조사] 朴 41.7% vs 文 39.9%…오차 범위내 접전と思われる。
記事タイトルには「誤差の範囲内の接戦」(오차 범위내 접전)と書かれている。記事内でも誤差はプラスマイナス3.1%と明記されている。明快だ。
이번 여론조사는 KBS가 미디어리서치에 의뢰해 성인남녀 천 명을 대상으로 어제와 오늘 이틀 동안 집 전화나 휴대전화로 조사했으며 오차는 ±3.1 퍼센트 포인틉니다
今回の世論調査は、KBSがメディアリサーチに依頼して、成人男女千人を対象に、昨日と今日の二日間、自宅の電話や携帯電話で調査し誤差は±3.1パーセントポイントあります。
最後の「あります」部分は、自動翻訳では「トゥプます」(google翻訳)、「ブニだ」(Yahoo翻訳)になって良くわからない。仮に訳しておいた。
また調査結果全文(PDF)が記事内からリンクされていて、どのような設問であったかなども確認できる (KBSの大統領選挙企画8回目の世論調査結果報告書)。これは実にすばらしいと思う。
英語版では下記の通り。
The Media Research survey commissioned by KBS polled one thousand adults by phone on Saturday and Sunday. It has a margin of error of plus minus three-point-one percentage points
誤差について細かいのは、大統領候補を一本化するときに世論調査の結果を参考にしたことにも起因するようだ。「東亜日報社説-世論調査による一本化はくじ引きと同様だ」によるとこう書かれている。
文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョルス)候補間の野党大統領候補一本化の方式で、10年前の盧武鉉(ノ・ムヒョン)、鄭夢準(チョン・モンジュン)候補間で行われた世論調査方式が排除されていない
(中略)
52.5%を獲得した側が、47.5%を獲得した側より、優位だとは結論付けられないという意味だ。それなのに、二人の候補のうち、0.1%でもリードした人を勝者に決めるというのは、じゃんけんやコイン投げで勝負を決めることと同様の選択だ。
最近行われたアメリカ大統領選挙の例。下記の記事では3社の調査結果が、それぞれの誤差率と共に報道されている。
ピュー・リサーチ・センターが24-28日に実施した調査では、オバマ大統領とロムニー氏は共に47%の支持率を獲得。ピューの4-7日の調査ではロムニー氏が49%対45%で優勢だった。調査は投票予定有権者1495人を対象に実施された。誤差率はプラス・マイナス2.9ポイント。
最近の日本の世論調査、例えば「衆院選投票先、自民25%・民主16% 本社世論調査 :日本経済新聞」では、誤差については記載されていない。(これは日経だけではなく他のメディアも同様ですね)
調査は日経リサーチが福島県の一部地域を除く全国の成人男女を対象に乱数番号(RDD)方式により電話で実施。有権者のいる1479世帯から927件の回答を得た。回答率は62.7%だった。日本維新の会と太陽の党の合流政党に関する質問は17、18の両日のみ実施したため、調査の対象者数が異なる
NHKの例。2ポイントなんて誤差だよね… (NHKの調査の誤差率については→に書かれています 世論調査の手順 – 調査相手の抽出 | NHK放送文化研究所)。
NHKが行った世論調査によりますと、来月4日に公示される衆議院選挙について、投票に行くかどうか聞いたところ、「必ず行く」と答えた人が61%と、1週間前に行った調査に比べ、2ポイント上がりました。
衆院選「必ず行く」が61%に NHKニュース
追記:こんな記事発見。
日本最大の発行部数の読売新聞が17日遅くに公表した世論調査(1059人を対象に16、17日実施)によると、
(中略)
誤差の範囲は明らかにされていない。
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