ゆいレールでIC乗車券(SUICAなど)が使えるようになる?
NHK沖縄のニュースに下記の記事が掲載されていました。県外の観光客からSuicaが使えなくて不便という声は聞きますので、それに対応するということでしょう。
ゆいレールでIC乗車券利用へ
02月07日 07時37分県は6日観光客のさらなる誘致に向けた方策を検討する会議を開き、「Suica」などの全国のICカード乗車券を、早ければ来年3月までに「ゆいレール」で利用できるよう取り組んでいくことを確認しました。
6日県庁で開かれた会議では、担当者から「沖縄観光推進ロードマップ」の改訂案が示されました。
それによりますと、県外からの観光客の利便性を高めるため、早ければ来年3月までに「ゆいレール」で、「Suica」のほかJR東海の「TOICA」やJR西日本の「ICOCA」などのICカード乗車券を利用できるようにするとしています。
沖縄観光ロードマップとは
「平成33年度の観光収入や入域観光客数の目標の達成を目指し、官民一体となって中長期的、段階的に誘客及び受入体制整備等の観光振興施策を推進することを目的」として「沖縄観光ロードマップ」を作成し、毎年度見直し・改訂しているそうです。
上記NHK記事にある「改訂案」はWebにはまだ掲載されていないため、どのような方策を考えているのかは今のところ不明です。
片利用共通接続システムを使うのだろうか?
Suicaなど県外のカードを使うには費用面や運用面から課題が多々あります。例えば「導入コストとランニングコストに加えてバス停の追加変更申請が2年前でないと行えないこと」が問題視されていました※1。コスト面での問題を改善するために国土交通省が「片利用共通接続システムの方向性」をとりまとめたのが2017年3月。2018年2月の資料※2でも「構築に関する基本的な方向性をとりまとめ」に留まっていて、どこまで進んでいるのかよくわからない状況です。
- ※1 SUICAが沖縄でも利用可能に? 片利用共通接続システムについて | ず@沖縄
- ※2 異分野連携による地域公共交通の生産性向上 平成30年2月23日 総合政策局 公共交通政策部 交通計画課(PDF)
結局のところどうなるの?
前回記事※1でも書いたのだが、「片利用共通接続システム」の詳細がわからないと何とも言えないところが多い状況です。疑問は相変わらず残っています。新聞社やTVなどのメディアが頑張って取材してこの辺りを明確にしてくれると嬉しいです。
- 定期券や割引が必要な人はSUICA1枚にまとめることはできないはず
- 使えるようになるのは2020年度以降のいつ?
- 従来の接続方式よりもコスト低減が見込めるが、トータルの運用費用は増える?
- バス停の新設問題(2年前申請)は解決されるのか? バスは対象外?
- 県外カードへのチャージはどうするのか?
- 中華系の支払い方法の実証実験※3はどうなったのか? 台湾の
悠遊卡 は?
追記
2020年春から使えるようになるとの報道がありました。記事書きました。
ディスカッション
コメント一覧
手始めに、券売機をsuica対応にするというのも対策の一案だと思います。
からやさん、おひさしぶり。
券売機のSuica対応は必要なのは同意します。どれぐらいコストがかかるのだろう?
Alipayとか海外のやつも改札じゃなくて券売機で対応するのはアリだと思うんですよね。