てだこ浦西駅はバスの乗り換えが不便(その1. 西原入口バス停)

沖縄の公共交通

てだこ浦西駅は自家用車からのパークアンドライドにはまあまあ使えるのですが、バスで行くと不便極まりない場所です。Twitterでも文句を言ってる人多数。なぜ不便なのかちょっと書いてみます。

てだこ浦西駅には期待しているんだけど、当面は徒歩・バスの人には不便な駅になるだろう | ず@沖縄の続きです。

てだこ浦西駅近辺を通るバス路線

昔から交通の要所であったため、近くを通るバス路線は多いです。最寄りバス停は西原入口・前田入口・徳佐田入口など。

  • 25番 那覇普天間線 (那覇バス)
  • 56番 浦添線 (琉球バス交通)
  • 97番 琉大(首里)線 (那覇バス)
  • 125番 普天間空港線 (那覇バス)
  • 333番 那覇西原(末吉)線 (那覇バス) 

多くの高速バスも近くの幸地バス停に停まります。残念ながら、やんばる急行・沖縄エアポートシャトルの高速バスは停まりません。

  • 111番・名護バスターミナル行き高速バス (4社共同運行)
  • 113番・具志川空港線 (琉球バス交通)
  • 117番・名護バスターミナル・海洋博公園行き高速バス (3社共同運行)
  • 123番・石川空港線 (琉球バス交通)
  • 127番・屋慶名高速線 (沖縄バス)
  • 152番・イオンモール沖縄ライカム高速線 (琉球バス交通)


西原入口バス停はどこにあるか?

現在、駅周辺のバス停は下図の矢印地点にあります。Googleマップは西原入口・徳佐田入口バス停の位置が古いままですので、注意が必要です(2019/10/22現在)。GTFSで情報出すようにしているはずなのですが、アップデートが追いついていない模様。バスなびはそれっぽい位置にあるので、そのうち修正される……といいな。

OpenStreetMap®を元に作成。© OpenStreetMap contributors


案内を見ると、西原入口は移転して近くなったように見えます……が。


駅から西原入口バス停からは大回りしないと駅に行けない

ゆいレールを使えば、渋滞する那覇市内を経由せずに琉大や附属病院・附属小学校に行けそうです。今でも、その目的のために首里駅から94番琉大快速線が運行しています。

さて、てだこ浦西駅から琉大に行くには西原入口バス停から97番琉大線に乗り換える必要があります。

琉大向けの西原入口バス停は移転して浦添西原線バイパスの途中になりました。ここから駅までの直線距離は100mもありません。

(P&R駐車場屋上から見えます。直線距離は非常に近いんだけど…)


しかしバイパスから駅に降りる方法は存在しないので、いったん県道241号宜野湾南風原線まで戻って、そこからパークアンドライド駐車場屋上まで歩き、エレベーターで地上に降りて、さらに100mほど歩く必要があります。合計400m近く歩かされます。




てだこ浦西駅の案内にも載っていない

このバス停、てだこ浦西駅に貼られていた地図にも掲載されていません。ゆいレールの各駅からバス停への案内はどこもこんなもんです。実は乗り換えなんてまったく考えてない。

そもそも、この地図はなぜ那覇方面のバス停しか掲載されていないのだろうか。てだこ浦西駅で降りた人が那覇方面に行くバスに乗るか? いや、乗る人はいるだろうけど、琉大や宜野湾方面の方が多いだろうと私なら考えるのですが。

てだこ浦西駅へのご案内|ゆいレールに掲載されている地図と同じものです。ひどいね)


同情の余地はあるんだけど

バス停の場所や連携が悪い点については、同情の余地はあって、元々の計画はてだこ浦西駅完成時点で、浦西停車場線も完成し、浦添西原線も再開している予定だったのでしょう。

ところが様々な理由で浦添西原線の再開が遅れてしまったため、バスは浦添西原線バイパスを通ることになり、バス停もバイパス途中という実に中途半端な位置に作られました。

てだこ浦西駅周辺完成予想パース – 沖縄都市モノレール株式会社



浦添西原線が再開していれば、以下のような経路を走らせることでバスとゆいレールを容易に乗り継ぐことができます(下図は私の想像図です)。再開予定の来年の10月までは不便を強いられそうです。

OpenStreetMap®を元に作成。© OpenStreetMap contributors



もっとも関係者の間で、バス路線の計画をどう想定していたのか、私にはわかりません。そもそも本当に駅前広場まで路線バスは来てくれるのでしょうか? (路線バス側にメリットはあるのでしょうか?)

来年(2020年)10月の浦添西原線再開が楽しみです。

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Posted by ず@沖縄