沖縄のバス路線図はわかりにくいのだろうか?
かなり前の話だけど、2017年2月4日の沖縄タイムスに「分かりやすい路線図が必要」とのコラムがあった。確かに、現在配布されている路線図はわかりにくい。わかりにくいんだけど、そもそも分かりやすくできるものなのだろうか。無い物ねだりをしているとしたら別の考えが必要なんじゃないかと思った。
「分かりやすい路線図が必要」「運賃の引き下げを」-。3日に那覇市内で開かれたバスの利用促進を目指す座談会の2回目会合で、さまざまな意見が出た
わった~バス党座談会
記事にある座談会は、「わった~バス党」の座談会。詳細は下記のページにある。バス利用者なら誰でも感じる不満が書かれている。
わかりにくいのは沖縄だけ?
沖縄本島はバスが網目のように走っている。上手く使えば便利なのだが、慣れるまでは大変だ。うっかり別の路線に乗って遠くに連れさられた記憶のある人もいると思う。
他県では大都市間交通の役割は鉄道網が担っているため、バスは都市内交通にほぼ特化している。路線も大きな駅前から放射状に走っていて、あまり迷う余地がない。
放射状路線なので、枝の先から別の枝に移るのは大変だが(一度駅前に来て乗り換えるなど)、分かりやすいと言えばわかりやすい。
例として宮崎県都城市の路線図をあげておく。これはわかりやすい。
バス路線図/路線図:宮崎交通[宮交]の地図より作成
放射状になっていないバス路線はやはりわかりにくい。例として東京都営バスの路線図を示す。道路が整備されていて沖縄よりは理解しやすいが、 それでも土地勘のない人にはわかりにくいと思う。東京は鉄道や地下鉄が整備されているから、問題が表面化しないだけじゃないかな?
路線図(みんくるガイド) | 東京都交通局の地図より作成
結論
結局のところ、他県のように大都市間交通を支える鉄道がなく、全てをバス路線で賄っているために路線数が多くなり、結果的にわかりにくくなっている。そうであれば、路線図をわかりやすくするのではなくて別の部分でそれを補うのが良い。
バスなび・バス停の表記を直すだけでもかなり改善されると思う。国際通りにある案内地図も、バス停の名前が書かれていないのでバスを利用したい観光客にはなんの役にも立たない。スマホ世代でもバスなびを使っていない人は多い。バス停の時刻表に小さく小さく書かれているQRコードを大きくするだけでも、スマホ世代を誘えるはずだ。
まだまだ、できることはたくさんあると思う。大喜利やってる場合じゃないよ。
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