「公共交通の利用が不便な真和志地域」に乗合タクシーが走るらしい
いや、まあ、不便なところだとは思っていたんですよ。食べログやぐるなびで近所の店を探すと「安里駅から◯km」とか出てくるし。
(日本製のソフトは必ず近所に駅がある前提で作られたりして、役に立たないことも多い)
その不便を解消するために、那覇市が乗り合いタクシーを走らせるようだ。糸満や南城でのオンデマンド公共交通の例は知ってるけど、那覇でも始まるわけだ。
那覇市公認の不便な地域
この地域、Ingressのために あちこち歩いたので土地勘はあります。不便だよなあ、と思った地域が確かに含まれている。
坂が多い上に、昔は歩いていける範囲にあった商店や小さなスーパーが無くなってて、生鮮野菜を買う場所がファミマしかない地域もあるし(下手するとコンビニすらない)。
戦後移住してきた方々が高齢者になり、買い物難民が今後も増えそうな場所でもある。
「真和志地域乗合タクシー運行効果検証業務」の制限付一般競争入札の実施について | 那覇市 Naha City 位置図(PDF)
戦後できた密集地※の多い識名・上間・真地は坂も多いし、すーじ道だらけなので高齢者には厳しい場所だ。私もIngressやってなければ徒歩で行こうとは思わない。
運行方法・料金
最近よくあるオンデマンド型・料金割安なタクシーですね。下記仕様書によると大人1回300円(税込)。
地域外は主要交通結節点である安里駅と寄宮十字路に行けるのだけど、ちょっと少ない。首里方面に行ければ便利なんだけどなあ。
(大昔は識名線を使って識名〜首里間を移動できたけど、市内線バスターミナルが新川に移って乗り換えが必要になった)
利用されるだろうか?
「運行予定期間(市の実証実験期間)は、平成28年8月から4カ月程度とする」ということなのですが、住民に認知される時間を考えると短いと思う。
10年ほど前にも那覇市コミュニティバス導入実証実験ということでバスが走ったのだが、乗る人が少なくて?繰り上げ終了。
このときも利用者に認知される前に終わってしまって需要が掘り起こせていなかったと思う。
地域外の主要交通結節点が安里駅と寄宮十字路なのは少なく感じる。
観光に便利かもしれない
この地域には識名園や旧跡があちこちにある※1のですが、バスで移動するのは大変。
一時期、実証実験バス「ゆいゆい号」が走っていたのですが、それも無くなってしまったし。
南城市の「おでかけなんじい」が観光にも便利らしいし※2、うまく観光客とコストを折半できれば便利な交通手段になるような気がします。
そのためにも首里方面(首里城とか)に行けるといいんだけど。
(首里将棋サークルにも行きやすくなるし)
- ※1 地域 旧真和志 : 那覇市歴史博物館
- ※2 南城市の「おでかけなんじい」に乗ってみた – 【南城市xDEEokinawa】デマンドバスおでかけなんじい – 沖縄B級ポータル – DEEokinawa(でぃーおきなわ)
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