2007/01/31
■ Nintendo DS / DS時雨殿 その3
タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿、任天堂、Nintendo DS。
150秒以内に何枚取れるかを競う「早取り」で50枚を越した。 なんか記憶できてるじゃん、俺。と、思ったけど、娘の方が明らかに記憶力いいな... やってる時間圧倒的に少ないのにもう30枚越してるし。
ちなみに古典の勉強にはなりません。娘も言ってるけど「百人一首に似た何か」と 化しています。でも、面白いからいいや(^^; すげーはまりソフトだと思うけど、面白さが他の人に伝わらない.... 昔、一度でもやったかどうかの違いかなあ。
2007/01/30
■ 本 / ベルギービール大全
ベルギービール146銘柄のガイド。 ボトルと専用グラスを大きな写真で掲載していて、飲む気をそそる。 ちゃんとグラスに注がれた状態で撮影しているのがいい。 それぞれのビールの解説も充実している。
写真の背景がどこかで見たような場所だと思っていたら、やっぱり ブラッセルズが協力していた。 神楽坂と新宿かなあ。最近ご無沙汰だ..
以前買った、新書のベルギービールという芸術よりも写真が見やすいし、お勧めです。その代わり新書に比べると大きさは倍ぐらいあります。
追記: 沖縄でベルギービールというのを作ってみました。
■ 本 / ひとりっ子
ひとりっ子、グレッグ・イーガン 著、山岸真 翻訳、ハヤカワ文庫。
先日紹介したディアスポラの作者であるグレッグ・イーガン の短編集。新刊。
昔のSFは宇宙にでたらやりたい放題のような西部劇を置き換えたものや、 コンピュータにすべてを押し付ける未来モノや、 河野先生憧れのマッドサイエンティストが怪物を作ったり謎の発明をするものが多く、 読み手に過大な知識を要求しないものが多かった。
そればかりだとあまりScienceという感じがしないからか、 最近のSFは妙に科学的な知識を要するような気がする。 これはジェイムズ・P・ホーガン あたりからか。日本だと堀晃 という先駆者もいる。そして科学の面白い領域は、意識(情報)と量子力学と生命と宇宙あたりが 大きいので、必然的にSFもこの領域に収斂してしまうのだろうか。
この方向は、漫画が辿っている方向に似ているなあと思う。 昔に比べれば荒唐無稽な漫画は減ったと思う。 南の島のジャングルに象も虎も鰐も一緒くたに居るような漫画。 漫画が妙に現実的になってから、つまらなくなったという意見もあるし。
さて、本書は先日の紹介と同じく、結構科学的な知識が必要。書名にもなっている「ひとりっ子」は量子力学の多世界解釈がベースであり、「ひとりっ子」が「singleton」であるというのが深い。ちょっとだけ思春期の子供を抱えた親っぽい部分もあり、そこを膨らませてくれれば面白かったのに、そうでもないオチになっている。まあ、これはこれで面白い。 収録されている短編の半分ぐらいは、それほど知識を要しないので、難しいところを飛ばして読むのも吉か。
ハードSF好きならお勧め。
ところで、この文章書くときにamazon探してて気がついたけど、 堀晃 のバビロニア・ウエーブが新刊で出るようだ。fukkan.com偉い。こちらは文句なくお勧めです。
さらに気がついたんだけど、amazonで
マッドサイエンティスト
を検索すると、一番上がBL本....ニッポンオワタ\(^o^)/
追記: そこをチェックしたばっかりに、amazonのおすすめが...
■ 本 / マーケティング・サーフィン
マーケティング・サーフィン、阪本啓一著 、PHP研究所。
著者のメールマガジンを購読してて気になったから買った本。 マーケッティング入門書。見開きに解説と絵がそれぞれ1ページ。 分かりやすく、そこそこ面白い。
んだけど、著者は最近、「スピリチュアル・コンサルティング」などと言い出したので メールマガジンの購読は止めました...最近、コンサルティング業界では流行らしい。
本自体はマーケッティング入門にはいいと思う。
■ Nintendo DS / DS時雨殿 その2
タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿、任天堂、Nintendo DS。
ようやく百首全部を一通り学習。学習したあとにチェックすると半分も覚えてない。 歳だな。語呂合わせに無理があるやつはやっぱり覚えられない。 たましのぶとかは簡単に覚えられたのに。 とは言え、なんとか早取りで30枚ぐらい取れるようになった。 もうちょっとがんばってみよう。
この語呂あわせ、ちゃんと決まり字になってるところが偉い。
2007/01/29
■ ぐるぐる / 模型ロケット製作教室
2月10日に模型ロケット製作教室が名護であるようだ。どんなイベントなんだろ...
2007/01/28
■ GBA / マリオ&ルイージRPG
マリオ&ルイージRPG、任天堂、GAMEBOY ADVANCE。
娘から借りてたゲーム、ようやく終了。 アクションRPGなので、タイミング良くボタンを押す必要があり、 おじさんにはちょっと難しかった。それをクリアしたときは楽しいんだけど、 何度も失敗するとちょっと...
お使いRPGなのにヒントがほとんどない部分もあって、結構難しい。 結局攻略本(マリオ&ルイージRPGぱぁふぇくとガイドブック)に頼ってしまった。
でも面白いと思う。安く手に入るならいいんじゃないかな。 私は DS で遊びました。
■ Nintendo DS / タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿
タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿、任天堂、Nintendo DS。
2chのゲーム業界ハード板では誰が遊ぶんだと言われていたゲーム。 後輩の結婚式の帰りにGEOで買ってきました。最後の1本だった。 世界樹の迷宮も探したんだけど、中古も含めて全部売り切れ。人気あるんだなあ。
百人一首は中学のときに図書館で勉強・対戦した覚えがある。 なんで勉強することになったんだっけなあ...図書館に入り浸ってたからかな。 当時から百人一首の札を覚えるのに語呂合わせを使う方法があるのは知っていたけど、 「邪道」だと思って なるべく歌を覚えるようにしていました。
このゲームは、5番勝負(DSとの対戦)、札の記憶、他のプレイヤーとの対戦、 人間の代わりに札をランダム読み上げ、そして何故か京都観光案内がついてきます。 そして観光案内が異様に良くできている。さすが任天堂...
さて、さっそくDSと対戦。清少納言などのキャラクタと札を取り合うのですが、 あまり取れない。すっかり忘れているので、仕方なく練習。 練習して思ったけど、この語呂合わせ凄い。結構覚える。おじさんでも覚えられる。 これで練習すればかなりいい線いくのではないかと思った。
ということで、絶賛お勧めソフトです。こっそり覚えたら amazonで本物を買って(百人一首 任天堂 に各種ある)、自慢しましょう。そうそう、ゲームタイトルの時雨殿を検索するのも面白いです。
2007/01/27
■ JANOG / オプショナルツアー
沖縄県民なのに初めて美ら海水族館に行きました。 最初はふんふんという感じだったんだけど、途中から圧倒されました。 人気があるのも当然という感じ。 また来よう。
そば屋の選択はさすが吉浜さんというところ。
2007/01/25
■ JANOG / 喋った
JANOG19で発表。ひさしぶりなのでちょっと上がる。時間短いし(-.-; 吉浜さんがカバーしてくれた感じ。
ネタ的にはいいと思うんだけど、声かけてくれるひとは地方の人だなあ。 もうちょい精進が必要か。
追記: 発表で使ったサイトの情報。
- 国土交通省 国土画像情報閲覧機能
- 同上。1977年の那覇市小禄。右上隅に発表会場であるはバービューホテル。左に広がる軍用地は小禄ジャスコのある場所。
- 同上。1977年の那覇市おもろまち。中央やや右下が今のDFSやサンエーの場所。
- 移民の世紀(沖縄県総合教育センター・琉球文化アーカイブ)
- 海外移民の歴史(沖縄県庁)
2007/01/23
■ Wii / クラシックコントローラー
後輩に頼んでクラシックコントローラーを買ってきてもらいました。Wiiポイントが5000円分ついて5000円(税込み)。コントローラー代が実質只で、消費税も儲かるという素晴らしい仕組み。Wiiポイントは、Wiiで昔のファミコンなどのゲームが遊べるバーチャルコンソール(VC)で使えます。
Wiiのリモコンは画面が近いと操作が不便なんですが、クラシックコントローラーだと昔のTVゲーム機のようにカーソルが動かせるので、そこそこ便利。これは買いだな。 最初、コントローラーを挿す口を探してWiiを調べてたのは秘密だ。 実はWiiリモコンに挿すのであった。ヌンチャクのように。
せっかくポイントがあるのでVCのゲームを買ってみる。 忍者じゃじゃ丸くん。買ってから気がついたけど、私の覚えてるのと違う... 私がやってたのは1986-87年ごろの場末のゲーセン。 たぶん、忍者くん 阿修羅ノ章か魔城の冒険だと思う。これが配信されるまで待つしかないのか。i-modeで出来るみたいだけど、そのために携帯買うほどでもないし。
しかし、ジャレコも燃えろプロ野球 さえ出さなければなあ。あれは記憶に残る凄さだった。どれぐらい凄いかはgoogleで燃えプロを調べればわかるぐらい。
昔のゲームで再度やってみたいのは空手道。クレイジークライマー とかリブルラブル のように、スティックを2本使うゲーム。設定の馬鹿さ加減といい、操作性といい結構いいゲームだった。1985年ぐらいのゲーム。
2007/01/22
■ ぐるぐる / ふじや違い
株式会社不二家と 間違われているサイトがいくつかあるようだ。同業だと大変みたい。
2007/01/20
■ amazonアフィリエイト / 1月18日から更新されていない
アマゾンアフィリエイトのホーム&レポート(何冊売れたかの情報)が 1月17日に更新されたのを最後に更新されていない。 これは日本(amazon.co.jp)も米国(amazon.com)も同様。 時差の関係か米国は1月18日付けのレポートが最後になっている。
私だけかと思って2ch見たら、皆、同じ症状みたい。さていつ復活するやら。
- 追記: 米国(amazon.com)の方は少しずつ処理が進んでいるみたい。ようやく1月20日分まで処理完了。日本はいつ復旧するかなあ。
- 追記: アソシエイト・セントラルに「レポート更新遅延のお知らせ」が掲載されている。改善中とのこと。
- 追記: 日本の方も最終更新が1月20日になっている。(1/23現在)
- 追記: 直りましたね。(1/23)
2007/01/18
■ 本 / 天武天皇と九州王朝—古事記・日本書記に使用された暦
天武天皇と九州王朝—古事記・日本書記に使用された暦、砂川恵伸 著、新泉社。
以前、本村先生が紹介していた本 (古代天皇実年の解明—三倍在位年数を証明する 平成衝口発)の続編。筆者は宮古出身の方。
日本書紀にはあちこち謎の記述があって、天武天皇もその一つ。年齢が兄の天智よりも上だと推測されていたりとか、なぜか大皇弟だったりとか、いつのまにか天皇家の菩提寺に祭られていないとか、謎だらけです。これに匹敵するのは神武・継体・神功皇后ぐらいでしょうか。
さて、本書は、天武天皇の謎に始まって、上代特殊仮名遣い、歳次干支、古事記まで、 古代史のさまざまな謎を解いていく本。筆者の得意分野である古代暦に関しての 記述はそこそこ説得力があるが、それ以外の部分は調査不足の感がある。 干支の部分もさらに補強材料が必要。
本書を読んで「皇弟」の使われ方を調べようと思って検索すると、 J-TEXTSに 日本書紀全文があった。 ありがたいことである。 このようなテキストはしかるべき機関が作成・公開してくれないかなあ。六国史ぐらいはあってもいいと思う。
本書は私はお勧めしませんが、古代天皇実年の解明はちょっと気になるので読んでみようと思う。
■ 本 / ディアスポラ
ディアスポラ、グレッグ・イーガン 著、山岸真 翻訳、ハヤカワ文庫。
ハードSF。面白いことは面白いのだが、ハードル高すぎ。 まず、分厚い(500ページ)。しかも、最初の100ページを乗り切らないと面白くならない。 さらに情報理論・弦理論を少し齧ってないとかなり難しい。 私は最初のところでいったん放置してたんですが、途中からは引き込まれるように 読みました。傑作だと思う。 オチはもうちょっとなんとかならんかったかなと思わんでもないが。
順列都市 上下が読めた人なら大丈夫だと思いますし、お勧めします。イーガンの本を初めて読むならしあわせの理由の方がいいと思う。
■ 本 / 皆既日食ハンターズガイド
皆既日食ハンターズガイド、eclipseguide.net 編集、INFASパブリケーションズ
ちょっと前に買った本なのだが、本の山に埋もれてた。今ごろ読んでます。
タイトルの通り日食おっかけガイドブック。 日食の原理、歴史、観測方法、今後の予報まで一通りの説明がされている。 もちろん日食の写真も豊富に掲載されていて、眺めているだけでも美しい。 OIAや真和志高校で講演いただいた市川さんの記事も載っている。 一読をお勧めします。
2009年には奄美諸島で皆既日食が見られるが、観測に絶好な場所は離島であるため 受け入れ体制を 要確認。 那覇は部分日食になるようだ。
2007/01/16
■ amazon / OTAKUストアバナー
OTAKUストアのアソシエイトバナーできました!、だそうだ。amazon.comにはまだOTAKUストアはないようだ。
2007/01/11
■ ぐるぐる / 恐るべしDS
Japanese Chart for Week Ending 07th January 2007。DSがぶっちぎり。Wiiそこそこ。
しかし、これも10年前の黄色いねずみのお陰。本当に凄いのは、当時、終わる寸前だったハードでそれを出したのと、真価を見抜いて買った小学生だろう。10年先はどうなっているのだろうか。
ちなみに、PS3はamazonでも普通に売ってたりします。ここでPSPに神ソフトが出ると面白いのだが。
2007/01/10
■ ぐるぐる / 【溶けゆく日本人】携帯の奴隷
【溶けゆく日本人】携帯の奴隷。国会議員が国会議事中に携帯を操作していて、注意されても止めないという話。さすがは「美しい国」だ。
2007/01/09
■ 本 / 累犯障害者
全ての人に一読をお勧めしたい。
率から言えば、100人に3-4人はなんらかの障害を持って生まれてくる(→ 厚生省・身体障害児・者実態調査結果)。 しかしながら、なかなかその姿を見る機会は少ないし、目に触れるのは 社会とつながりのある人々であろう。 そして彼らには、十分とは言えないだろうし、法は改悪されたにしても、 社会からなんらかの手が差し伸べられているであろうと思っていた。 漏れはあるにしても、例外だと。
著者の山本譲司は元国会議員。秘書給与詐取のため刑務所に入る。 そこには多くの障害者が収監されていたという。 福祉や社会の網からこぼれた人々は、刑務所を終の棲家として暮らす。 なんとも言えない話だ。 さらに、釈放後の筆者が問題意識を持って障害者に接し、 隠されてきた実情を赤裸々に記述したのが本書である。 読むと、自分がいかに無知であったかを痛感させられる。
本来は筆者のような心ある人にこそ、政治に携わって欲しいのだが。
■ 本 / 標準世界史地図
標準世界史地図、亀井高孝 、三上次男 、堀米庸三 著、吉川弘文館。
先日も書いたけど、歴史書を読むときには歴史地図帳が欲しくなる。読書の際のリファレンスなので手軽に扱えて、地図が大きめのものを探していた。 いざ探すと、なかなかいい本がない。県内のいくつかの書店を探したが 高校生向けの副教材ぐらいしか見当たらない。 しかたがないので、なんとなくフォントが古臭い本だと思いつつも 買ったのが本書。1955年(半世紀以上前)に初版が出て、私が買ったのが増補41版第1刷。 古いわけだ。
最近読んだ本の時代の地図や、 中学生や高校生の歴史の時間を思い出しながら読んでいくと、 古臭い用語の中に、なんとも非常に面白い記述がある。それもあちこちに。
例えば、32ページ。新世界へのスペインの進出について。
「新大陸の中で、旧世界文化から隔絶孤立して独得の文化を高度に発達させていた、
メキシコのマヤ・アズテック、ペルーのインカの両文明は、
残虐なイスパニアの手で一朝にして滅びた」。残虐。まったく同意しますが
痺れる記述です。
35ページ。イギリスのピューリタン革命の話。
「王室の専制的圧制と無能に対して、ロンドン市民と新興の自営農民層を
中心とする議会がはげしく抗争し」。無能。そこまではWikipediaも言ってない。
wikipedia:チャールズ1世_(イングランド王)。
50ページ。19世紀末、3B・3C政策の時代。
「ベルリン条約の結果、トルコ領が分割されてスラヴ系外4小国が独立した。
その背後に両立し難いゲルマン・スラヴ2大族の魔手が潜んでいる」。
魔手。すげー。
さらに、よくよく見ると、古い本にパッチを当てて作ったようで、 フォントが異なる部分があります。特に戦後史や日中間の記事にパッチが多い。 そこにどんなドキドキする記載があったのか、想像するだけで楽しくなります。
他にも読みどころ満載です。こういうのが好きな人にはお勧め。
地図としては、まあまあだけど、もうちょっと記述がお手柔らかな本が欲しいな。 誰かいい歴史地図帳を紹介してください。しかし、参考書として買った高校生は大変だな...
■ 本 / マネーロンダリング入門—国際金融詐欺からテロ資金まで
マネーロンダリング入門—国際金融詐欺からテロ資金まで、橘玲 著、幻冬舎新書。
タイトルは派手だが、内容は「事件例で学ぶ国際金融の仕組み」。 プライベートバンクやコルレス口座など、国際金融を理解するために 必要なことを分かりやすく記述している。
マネーロンダリングの方法を知りたい人には向かないと思うけど、 金融に興味がある人にはお勧め。
■ 本 / 昭和33年
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台である昭和33年は、そんなにいい年でも 希望のある時代でも無かった、という本。筆者のその主張には同意する。 世の中、だんだん良くなっていると思う。 もしかすると出版や科学の面では絶頂なのかもと思ったりする。腐る寸前が一番うまい。
最後の団塊の世代の言い訳が気になるけど、まあまあいい本だと思う。
■ 雑誌 / 月刊言語 2007年1月号
月刊言語2007年01月号、大修館書店。
今月の特集は『「国語」とは何か』。 日本における国語と日本語の差、諸外国における国語(公用語や母語)、 海外の国語教育(インディアン同化教育含む)、明治からの国語教育の変化など。 一見簡単そうな話題だが実に奥が深い。 連載のフィールドワークでのシベリア遊牧民の話など、面白い記事が満載。 これが日本語で読めるというのは幸せなことだと思うし、 日本の文系の研究の奥の深さというのを思い知ったような気もする。 また、この特集を立て、この執筆者を集められるのはさすがは大修館と言えよう。
カッキー君には特にお勧め。他にも言語に興味のある方はどうぞ。
■ 書籍 / ISBN(国際標準図書番号)規格改定等について
書籍についているISBN番号が10桁から13桁に拡張されたのは、ご存知の方も 多いと思う。日本図書コード管理センターから案内が出ているのだが、これを読むと、 「35年間にわたり、ドイツ連邦共和国国立図書館及びプロイセン財団が負担し、加盟国に費用の分担を求めてこなかった運営費を、今後3年かけて加盟各国が分担する方法に変更する」なんて書いてある。凄いなあドイツ。こういうところが文化という感じだ。
2007/01/08
■ バス / 真和志地域と小禄地域コミュニティバス実証実験繰上げ終了
鳴り物入りで始まったコミュニティバス実証実験だが、諸事情により 1月12日で終了らしい。この件については那覇市のWebには未だに何も載っていない。
以前も指摘したが、真和志ルートは、ほぼ並行して走る那覇バスの路線に遠慮してか、 本来通るべきルートでわざわざ利便性を落とすようなことをしている。 例えば、おもろまちに行かず直前の栄町しか通らないこと、 いくつかのバス停で、同一方向で乗車できるところを敢てそうしていない(県庁前、沖縄大学前)。 また、並行ルートを活用し疑似頻繁運転(フリークェント運転)をすべきところで わざわざ同一時刻にバスを発車させる愚を犯している。 しかも、バスの最終時刻が21時で、ちょっと遅くなると乗れなくなる。 まじめにこの路線に参入しようとしているとは思えなかったが、案の定の 早期打ち切りである。
私が乗った範囲では、乗客は少ないながらも(3-4名ぐらい)乗っていたし、 与儀タンク跡通りや、旧クロマルソウ通りでは唯一の路線なのだから、 もうちょっと真面目に検討して欲しいと思う。
那覇市のページではこっそり コミュニティバス沿線住民アンケート調査を行っているので、利用者の方はぜひとも答えて欲しい。先にも述べたがポイントは以下の3つ。
- 並行路線への配慮を止める。真和志ルートは、
- おもろまちまで延伸し、
- 同一バス停で同一方向に乗れるようにする(県庁前、沖縄大学前)。
- 並行路線を活用し、疑似フリークェント運転を実現する(10-15分に1本)
- 最終時刻をもうちょっと遅めに。飲酒運転対策としても重要。
沖縄のバス路線・運転時刻も那覇バスになって良くなったと思ってたが まだまだである。
以下、アンケートに書いたこと。参考まで。
1. 並行路線への配慮を止める。むしろ、並行路線と共に疑似頻繁運転できるようにする。 例えば、那覇バスターミナルから沖縄大学近辺への移動の場合、那覇おもろまち線と 時刻を調整すれば1時間4-5本の路線が確保できるはずであるが、現在は同時発車が 多く、意味を成していない。20時台以降を15分ずらせば、ほぼモノレール並の 頻繁運転ができるはずである。 また、同一バス停で同一方向に乗れるようにすることも必要。県庁前や沖縄大学前は もっと検討の余地がある。 那覇バス:那覇おもろまち線 19:30 20:05 20:35 21:05 21:35 実証実験 19:15 19:40 20:05 20:30 21:00 2. 長田方面からの現在のバス路線の弱点はおもろまちや首里方面への移動が困難なことである。 (琉大など北部への移動も困難)。今回の実証バスはおもろまちには行かず、栄町止まりであるため 利便性を損なっている。おもろまちまでの延伸が必要。 3. 最終発車時刻が早いため、残業や飲食の帰りには間に合わないことが多い。 22時(できれば23時台)まで延長して欲しい。飲酒運転の撲滅のためにも。
追記: 真和志地域と小禄地域コミュニティバス実証実験の終了について(お知らせ)が掲載されている。路線選択ミスを棚に上げて「利用客が当初の見込みよりも大幅に少なく、運行経費の確保が困難になったため」と書いてあるのがなんとも。
追記: 真和志みぐいに関連情報を集めることにした。
2007/01/06
■ amazonアフィリエイト / 2007年第1四半期紹介料ブラン
amazonアフィリエイトの規約が改定されて、料率が微妙に変わっている。 大きな変更点は以下の通り。
- 計算・支払いの単位が4半期から1ヶ月に短縮される
- 上記に合わせて料率を変更。概ね旧料率+0.5%〜+1%に改定。
- 直接リンクでのボーナス(+2%)がなくなった。
- スタンダードプランを選ぶ意味がまるで無くなった。ので、いまだにスタンダードの人は変更したほうがいい。
グラフ(横軸は月別の売上個数)を見るとわかるけど、重なってる部分が微妙。 直接リンクでの売り上げ割合が非常に多くなければ、若干の収入増になるのでは ないだろうか。私は微増かなあ...売り上げが非常に多い人には結構増収になりそう。
- アフィ厨の間で話題騒然 Amazonアソシエイトのパフォーマンスプランが大幅変更(おれはおまえのパパじゃない)
- 【Amazon】パフォーマンスプランの料率が変わる(碧き流星)
- Amazonからのお年玉(404 Blog Not Found)

■ amazonアフィリエイト / 昨年の傾向
昨年はアフィリエイト関係をいろいろと試行錯誤した年である。 試行錯誤の結果、売り上げが倍ぐらいになったのだけどそこで打ち止め。 結局、内容を濃くしていかないと小手先では限界があるということのようだ。
あと、Excelで解析していて分かったけど、どうも季節変化していて 6-8月ぐらいに売り上げが増えてるのだけど何故だろう? 他のサイトは12月に売り上げが増えてるっぽいのに...
ジャンル別だと一番売れたのがコミックス。2割強。それもマイナーな作家の本が 売れる傾向にある。次いで、ゲーム関係。 お勧め本や日記で紹介している本も、売れてはいるけど複数売れた本は数えるほど。 まあでもこんなもんか。
お買い上げいただいた皆様ありがとうございました。
2007/01/05
■ ぐるぐる / 医療倫理関係2題
- 2007年01月05日 人工的処置により6歳で成長を止められた少女アシュリー(なんでも評点)
- 受精卵選別によって『異常』を選ぶ親たち(*minx* [macska dot org in exile])
2007/01/04
■ ぐるぐる / 今年のキーワードは難民
今年のキーワードは難民(新小児科医のつぶやき)。
貧乏人が子供を作れるのはこの数年って話かも。 うちの娘の代までは間に合いそうも無い。
追記:
- 2006-12-23 医師が広げる不買運動@フジテレビ 12/12 現役ドクター大告発!命を救う病院教えますSPの波紋(天漢日乗)
- 2007年01月01日 テロルのやりかたと生態系(レジデント初期研修用資料)
2007/01/03
■ 新年会参加ありがとうございました
モヒカン、うまかったですね。 ワインもおいしかった。 来年もよろしくお願いします。
2007/01/02
■ 新年会やりますよ
今年も例年通り新年会やりますので、よろしくお願いします。 詳細はmixiの このへんにあります。
2007/01/01
■ 賀正
今年もよろしくお願いします。
■ 年越しDVD
うちはだいぶ前から子供にTVをなるべく見せないようにしていて、 そのせいもあってビデオやDVDもあまり家ではみない。 映像系の娯楽は時間を拘束されるのがつらいし、 どうせ拘束されるなら、見たい映画は家族で映画館に行って見るようにしている。
(台所や居間からTVを無くしてから永らくなるけど、 それ以前と比較してつまらん諍いが減っていいことだと思う。世事にうとくなるけど)
例外的に年末年始はまとまった時間も取れるので、DVDを見ることもある。 わざわざ年代モノのプロジェクターを押入れから出して設置するのに時間がかかるのも、 滅多にDVDの類を見ない理由でもある。常設できるはずの空間が本で埋まってるのは秘密だ。
このパターンで今まで見たのは、 惑星ソラリス(ヒロインが素晴らしい)とか、トップをねらえとか。積読ならぬ積DVD解消のチャンスでもある。
で、今年はいかレスラーである。当初は惑星大怪獣ネガドンでも見ようと思っていた。ところが、娘が年末にヅラ刑事の新聞記事を話題にしたものだから、 同じ監督のいかレスラーがあるという話になり、結局年末にこのくだらない映画を見ることに....
ちなみに、このDVDは、ベスト電器の閉店セールで50%引きで買ったもの。そうでなきゃ買わない(^^;
さて、DVDの内容だが...うーん意外にマトモ。 笑える内容だけど(主人公は寛一お宮だし)、結構いけてるんじゃないだろうか。50%引きならいいかなと思える内容だ。笑いの中にもところどころ光る部分もあるし。
うちの娘は寛一お宮の元ネタ(金色夜叉)を知らなかったよ。学校で習わないのかな?
■ 本 / 物語 バルト三国の歴史—エストニア・ラトヴィア・リトアニア
物語 バルト三国の歴史—エストニア・ラトヴィア・リトアニア、志摩園子 著、中公新書。
中央公論新社は各国の良質の通史を中公新書として出版している。 知識があまりないところから、それぞれの国の成り立ちの概要を知るには 手軽で、良いと思う。今までに紹介した本の中でも、 物語 ドイツの歴史—ドイツ的とはなにか、楼蘭王国—ロプ・ノール湖畔の四千年、シュメル—人類最古の文明などがそれである。
さて、本書はバルト三国の本。ソ連が崩壊したころはバルト3三国記事が新聞に
載ったものだが、最近はとんと見かけない。
日本との関連での特筆も、杉原千畝(TV番組)が第二次大戦中にリトアニア領事代理として多くのユダヤ人の命を救ったことぐらいだろうか。
本書は中世に遡ってこれらの国の成り立ちを書いている。 読み進めると、バルト三国が周囲の大国(ドイツ、ポーランド、ロシア、スウェーデン)の狭間にあって、どのように翻弄され、民族意識を高めてきたかが理解できる。 中世以降のドイツの影響があってこそ、ソ連崩壊後の独立があるというのも 歴史の皮肉か。また、ロシアの西への出口としての重要性はこれからも変わらないだろうと思わせる。
本書を読んで、いろいろな面で気付かされたことも多い。スウェーデンやポーランドが大国であったこと、農地解放が何のために行われたのか、カリニングラードの飛び地がなぜあるのか...そして似て異なる三国がなぜ異なる国家になったのか。久しぶりに読みでのある本であった。
次に紹介する本もそうだが、地理感のない国の本は地図を豊富に載せて欲しいと思う。 本書も要所要所の地図はあるが、通して読むと土地勘がない者には辛い。 良質な歴史地図帳が欲しいところだ。いい本ないかな。
追記: 1月9日に歴史地図帳について書きました。また、 隣接する大国であるウクライナを書いた本の書評も書きました。
■ 本 / 金正日 隠された戦争—金日成の死と大量餓死の謎を解く
金正日 隠された戦争—金日成の死と大量餓死の謎を解く、萩原遼 著、文春文庫。
1990年代半ばからの北朝鮮(金正日)の政策についての本。 1. 金日成は金正日に謀殺され、2. 1995年からの大量餓死は国内被差別階層に対する意図的な殺人であり、3. 対外危機は国内の反政府感情を国外に向けるものであるという主張をしている。 3は現在でも広く知られているが、2については初見である。1は、そういう考えもできるかもと思ってはいたが、本書を読むとより真実味を帯びてくる。 北朝鮮について知りたい人にお勧めである。
筆者は元共産党員で、元赤旗記者・平壌特派員。 その経歴から得た知見、FAO(国連食糧農業機関)が行った北朝鮮への人道支援のスタッフが現地で見たもの、亡命者や各国の北朝鮮研究者からの情報を元に真相を推理している。
本書を読むと、現地へ入ったスー・ローツェさんの鋭い視点にうならされる。 (私が日ごろチェックしているブロガーの)かみぽこ氏の「外務省とは何なのか。(後編)」でも書かれているが、本当に情報を得るためには、現地に入らなければわからない ことがあり、そのためには相手の懐にも入らざるを得ない。 単純な排他的な思考では判断を誤ると思う。 EUはそのことをよく理解しているということが、巻末の解説からも読み取れる。 日本は北朝鮮に対するスウェーデンのような態度を、他の国で取れるだろうか。
さて、本書は元赤旗記者である筆者の知見や意見が書かれていて(特に終章)、 これがよくも文春から出たものだと思うし、日本共産党からこのような ライターが出たのは正直凄いと思う。思ったのだが、googleで検索してみたら しっかり「日本共産党を除籍」されていた....そのまま内部で書かせればいいのにねえ。
本書は私としてはお勧め。検索すると毀誉褒貶あるようなので、気になる人は google:萩原遼 あたりを参考にしてください。あと、地図が少なめなので現地の大きめの地図を事前に用意するといいと思います。
追記: 金正日 隠された戦争—金日成の死と大量餓死の謎を解く[活字中毒のトモ] (うしこの毒吐き部屋)にも書評があります。