1行1情報が好きなのに / Twitter API 1.1

2012/08/18Twitter, はてな, デザイン, 読み物

パソコン通信で遊んでいたころは、メールの一覧は 1件1行で表示されるものだった。そもそも使っているPCが80×25 (裏技で80×30)しか表示できないのだから、複数行使うのは贅沢なわけで。

Sun や PC Linux の時代になり 画面は広くなったんだけど、その分扱うメール数も増えたので、やっぱり 1件1行のインターフェイスを使ってた。最初は mnews, 後に mh 。 xmh ってのもあったけど、当時の環境では実用にならなかった気がする。

そんなわけで、未だに 1件1行表示が好きだ。今では mailer は、gmail を主に使うようになったけど、これも1件1行。




しかしながら、PCの進化と共に画面の高解像度化とWebアプリ化が進み、1件の情報表示に複数行使うようなインターフェイスが増えてきている。そうすると、どうしても1画面に含まれる情報量が減ってしまう。画像なんか見せなくていいから、もっと情報そのものを高密度に見せて欲しいのに。

利用者の大半はそんなにたくさんの情報を扱わないので、1つの情報を詳細に見せた方が好まれるだろうし、そのような利用者をお客にした方が商売上良い、というのは分かるんだけど。



はてなブックマークが新ユーザーページになったときも、ヘビーユーザーからは「情報量が減った」という声が上がったものだ。仕方がないので利用者はgreasemonkeyを使って表示を減らしたり、まったく別のインターフェイスを作って対応したりした。

はてなブックマークは RSS を提供しているので、こんなこともできるわけだ。



さて Twitter である。Twitter も標準の Web UI を使ってると1メッセージあたり4~8行ぐらい使う。1行1メッセージに比べると同じ画面サイズ・フォントの場合は、情報量が1/4以下になってるわけだ。フォロー数が少ないうちはそれでもいいけど、多くなってくるとこれでは実用にならない。昔なら根性でフォントサイズを小さくしたものだが、目が悪くなるとそれもできない。

幸い Windows上では 1メッセージ1行で表示してくれるクライアントソフト “Tween” があるので、現在はそれを使っている。標準に比べると 2倍以上のメッセージが表示できる。同一記事の連続したRTがあると上下に文字が揃って判別しやすいのも利点だ。

Twitter は、利用者が多いわりには頻繁に落ちるので 他のサイトも使いたいんだけど、facebook や google plus には、Tween のようなツールがない。自分でなんとかできないか考えてみたが、user streamを読むのは一筋縄ではいかないようだ。はてなブックマークと違ってセキュリティも気にしないといけないし。結局、Tween が使えるtwitter ばかり使っている。


つい最近、Twitter APIの改訂の話が飛び込んできた。世間ではAPI利用数の制限が話題になっている。アプリケーションを開発してる側には大問題だろう。

でも、私のような1情報1行愛好家にとって困るのは「ディスプレイガイドラインをディスプレイに対する必要条件に変更」という項目である。要するに下記のような表示にしなさいということである。これは困る。仮にメッセージ部分を横長の1行にしたとしても表示できるメッセージ数は激減してしまう。

うーん困った。これが実施されたらどうしよう… OpenTweenを自分でコンパイルしてオレオレクライアントにすれば良いのかなあ?

杞憂ならいいのですが。