「日本鉄道サイバネティクス協議会」の「多額の年会費」って何?

OKICA

OKICAがSUICA連携していないことで、日本からの観光客が不満を漏らしているのをTwitter等で見ることがある。連携しない理由はいくつかあり、コストとバス停設置時間の問題が大きいように思える。これについては以前の調査記事を参照して欲しい。ちなみにコストについては那覇市議会の答弁にて「毎年の運営費で約5,000万円、SUICA等と連携するとこれが4倍(+1.5億円)になる」とされている。赤字路線を抱えているバス会社、延伸の負担も抱えるゆいレールにとっては小さな額ではない。

高知県のDESUKAに関する記事

そのコストについて気になる記事を発見した。高知県の交通系ICカードDESUCA(ですか)に関する高知新聞の記事。元記事は参照できないのだが、引用している記事があったので孫引きする。

そもそも「ですか」はスイカなどが入る「日本鉄道サイバネティクス協議会」の規格とは違う。日本鉄道サイバネティクス協議会に入るなら、多額の年会費を払わなければいけない。規格を合わすのにも費用が要る。

さらに、独自サービスがある場合は他の事業者のカードにプログラムを組み込んでもらわなければならない。その時間、費用を考えれば…というわけだ。

Google検索で 「日本鉄道サイバネティクス協議会 多額の年会費」を検索すると、この記事を元に「多額の年会費」と書いたと思しき記述があちこちに見つかる。事業者が払えないぐらい年会費が高いのだろうか?

一般社団法人日本鉄道技術協会のパンフレットによると

日本鉄道サイバネティクス協議会が所属する一般社団法人日本鉄道技術協会のパンフレットを見ると年額18万円、あるいは36万円である。それほど大きな額ではないが、沖縄県内の小規模バス会社やタクシーなどに広げる場合には大きな壁になりそうな金額ではある。それでも「多額の年会費」というほどでもないような気もする。

実際に払っている団体を探したら、京都市が会費を払っていた。京都市の市バス・地下鉄でICカード(共通10種)を使うために払っているようだ。

さて、この年会費が問題なのだろうか。もしかしたらもっと高額なのか? ICカード運用にあたっては、独自サービス開発の費用や時間の方が大きな問題であるように私には思われるが、どうなのだろう? どなたか詳細知っている方がいたら教えてください。

OKICA

Posted by ず@沖縄