真和志地域乗合タクシー乗ってきました

2018/11/10沖縄の公共交通

1年ほど前に真和志地域乗合タクシーが始まるという記事を書きました※1。真和志地区は那覇市の中でも山がちな上に公共交通に恵まれていない地区。コンビニやスーパーも少なく、買い物や通院などに不自由しているお年寄りも多いところです。

今回、実車体験が行われるとのことだったので、質問がてら乗ってきました。

※1 「公共交通の利用が不便な真和志地域」に乗合タクシーが走るらしい | ず@沖縄

なぜ真和志に乗合タクシーが必要なのか

戦後しばらくの間、旧那覇市は占領下にありました。真和志村(真和志市)は那覇よりも先に解放され、また旧那覇市内の米軍接収地の代替地として真和志の土地が割り当てられたこともあり、都市計画をする間もなく住宅密集地が生まれてしまいました。真和志に人口密集地域ができた後、旧那覇市のアメリカ軍占領地域は徐々に解放されました。解放地は都市計画されたため、旧那覇市には意外に狭隘な道路は少ないです。

那覇市の戦後の密集市街地と真和志市 | ず@沖縄

「那覇市密集住宅市街地再生方針」資料の図からも、住宅密集地の多くが真和志に集中していることがわかります。住宅ができたのが戦後すぐですので、住民はかなり高齢化しています。

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下図の運行区域のうち、バス路線がある道路にはコンビニやスーパーがありますが、路線で挟まれた地域にはほとんどありません。坂道も多く、高齢者には厳しい地域です。

いくつか質問してきました

せっかくの機会ですので、気になる点をいくつか質問してきました。

乗車する人の制限はなく、通勤・通学で使っている人もいるそうです。区域外の栄町でも乗降できるので、栄町で飲んだ後に帰る用途でも使われているらしい。なるほどー。

予約できる時間は毎0分、30分。かつ30分以上前に予約が必要とのことです。近所に17:00に来て欲しい場合は、16:29までに予約する必要があります。16:31分になった場合は、17:30以降しか予約できません。これはちょっと不便。時間が読めない場合には使いづらいですが、運行しているタクシーが2台しかなく、遠方から戻ることを考えると30分ルールにせざるを得ないそうです。

乗車できる区域が旧真和志の中でも狭い範囲なのも使いづらいです。もう少し広げて古波蔵地区や上間、首里まで行けるとずいぶん使えると思う。

試乗してみました

実車体験ができるということですので、乗ってきました。とりあえず栄町まで。

民間のタクシー事業者に委託しています。高齢者向けにステップが出る最新型のタクシーなので乗り心地はいいです。

どこまでいっても定額(300円)なので、渋滞を気にしないでいいのは精神的にいいと思った。家の近所でメーターあがると損した気分になるし。

欲を言えば、最終時刻があと1時間遅ければ飲みに使いやすいなあ、と。でも飲む人はメインターゲットじゃないですよね……

沖縄の公共交通

Posted by ず@沖縄