統一協会が教祖の自叙伝を街頭配布している

2011/08/21カルト

最近、おもろまちで統一協会が教祖の自叙伝を配布している。私の趣味を知ってる家族が収集してくれたおかげで、同じ本が家に3冊もある。ありがたいことだ(^_^;

統一協会についてはwikipedia:世界基督教統一神霊協会を参照のこと。「霊感商法」と「政治に関する活動」の項だけでも読むといい。自伝に挟まれていたパンフレットには結婚相談みたいな広告もあって、wikipedia:合同結婚式のことを知らなければ、ひっかかってしまう人もいるかもしれない。


twitterの#沖縄懐かしい話にもあったけど、統一協会(原理研)が目立った活動をしてたのは1980年代だと思う。当時、三越前や平和通りで奇妙なアンケートにひっかかった人は結構いるんじゃないかな。「貴方は幸せですか?」から始まって、ちょっとでも幸せじゃない部分があると答えると、怪しいビデオ鑑賞に誘われるというパターン。今も昔もそうですが、大学新入生や社会人1年生はカルトに狙われやすいもんです。当時大学生だった私も何度かアンケートにひっかかりました。わざと唯物論者のような返事をしてると「サタン」呼ばわりされてそれで終わりでしたが、危なかったかもしれない。あとでわかったけど、統一協会の教義では敵(共産主義者、唯物論者)はサタンだったのですな。togetterにも「【統一教会】初めて宗教勧誘された【文鮮明】」がある。勧誘の仕方は四半世紀前とかわっていないようだ。

その後、1990年代前半に有名芸能人の合同結婚式や霊感商法問題がメディアで話題になり、批判を受けてだいぶおとなしくなっていたような気がするが、最近また活動が活発になってる模様。霊感商法に関する琉球新報記事も20世紀の話で、今の若い世代には知らない人も多いのかもしれない。オウム真理教事件からでも16年経過してる。

カルト被害を考える会会報(PDF)によると「2007年の末ごろから、警察がようやく統一協会の霊感商法といいますか物品販売行為を摘発してくれるようになりました。沖縄、松本、新潟、福岡、東京などと相次いで、もう10件以上摘発してくれています」、「毎年30億円以上の被害相談があったのが、去年は17億円程度でとどまったと。それでもやっぱり年間数百人の相談が弁連にきているんです」ということで、報道が目立たないだけで被害は続いているようだ。

Web検索しても、被害や救助・警告サイトよりも統一協会の宣伝や信者のブログが上にくるのも世相か。ホメオパシーなどのニセ科学が上にきちゃうのと一緒だなあ。
追記: 調べてみると「統一協会」で検索するのと「統一教会」で検索するのとで傾向が違いますね。SEOというか何というか。wikipedia:ノート:世界基督教統一神霊協会で議論されている『「統一教会」の略称も同様です。反対する人々は「統一協会」を使用したがるのですが、これも教団自身の公称略称である「統一教会」を採用するのが辞書というもののあり方ではないでしょうか』も信者からのSEOだと思う。

配ってる自叙伝はamazonで1位になったこともあるらしい。レビュー欄を見ると素晴らしい本だというレビューが山のように… ぐぐって調べたところ信者には430冊配布とか1000冊配布というノルマがあるらしく、競って配ってる模様。1冊798円なので34万円とか80万弱かかるわけか。

しかし、同じ本3冊あってもなあ。古本屋に売ったら間違って買う人がいるかもしれないので売るわけにもいかんし。

追記:はてなブックマークのコメントによると、既にブックオフの100円コーナーにたくさん並んでいるらしい。

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Posted by ず@沖縄