楽天モバイルが沖縄でもauローミングを順次終了。大丈夫?

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9月の末ごろから、那覇市内の楽天基地局がかなり増えました。アンテナは設置されているのに1年近く電波がでていなかった基地局も稼働しており、那覇市内の穴はだいぶ埋まったように思えます。この動きは何かあるなと思っていたら、10月4日の深夜に「10月1日以降、沖縄を含む23道県でローミング順次終了」という記事が出てきました。

那覇市内の屋外でも電波弱い箇所はあるのですが、終了して大丈夫なのだろうか心配になります。


沖縄県内の基地局数推移グラフ

総務省 電波利用ホームページ | 無線局免許状等情報の情報を元に基地局数をグラフ化しました。2021年6月から開局ペースが上がっていて、9月30日には実に18局が開局しています。

特に沖縄本島の市の基地局増加が目立ちます。


(2021年9月16日に局数が減っているのは、5MHz幅から20MHz幅に変更された7局が除外されているためです。20MHz幅の局の情報はどこにあるのだろう……)

沖縄県内の楽天基地局マップ

私が現地で確認した基地局と、CellmapperやMLSの情報を元にした基地局マップです。那覇は20MHz幅の局もあり、屋外はほぼ網羅されています。
浦添市、宜野湾市、沖縄市もだいぶ基地局密度が高くなってきました。この辺りからローミング解除になるのでしょうか。



懸念材料

沖縄の楽天モバイルの基地局のほとんどは5MHz幅の電波しか出していません。基地局間の干渉もあり、日中の混雑時にはパケットロスが多発し速度が数Mbpsまで低下します。速度はともかく、パケットロスが多発すると使い物になりません。

auローミングが解除された場合、今までauを使っていた利用者も楽天基地局を使うようになるので、混雑はいっそう深刻な状態になると思われます。ただでさえ、屋内には弱い状態なのに大丈夫なのでしょうか。他のキャリア並みに局数を増やすか、20MHz幅(できれば追加割り当てされた周波数も加えて40MHz幅)で電波を出す局を増やして欲しいものです。

追記: KDDIサイトのローミング提供エリア情報が更新されました

東村を除く沖縄本島全域、石垣市・宮古島市・久米島町がローミング対象外となるようです。

市域が広くて山のある名護市や南城市は大丈夫だろうか。これから半年かけて基地局を大増設するのかな?

沖縄県のローミング提供エリア

【順次終了中のエリア】※2023年3月末に原則終了
那覇市、宜野湾市、石垣市、浦添市、名護市、糸満市、沖縄市、豊見城市、うるま市、宮古島市、南城市、国頭村、大宜味村、今帰仁村、本部町、恩納村、宜野座村、金武町、伊江村、読谷村、嘉手納町、北谷町、北中城村、中城村、西原町、与那原町、南風原町、久米島町、八重瀬町

【全域提供中のエリア】
東村、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、南大東村、北大東村、伊平屋村、伊是名村、多良間村、竹富町、与那国町



那覇市は旧真和志地区の大半が解除されるようです。小禄は基地局少ないので残るのはわかるんだけど、他のエリアは何を基準に解除を決めているのだろうか。

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Posted by ず@沖縄