二酸化炭素濃度(CO2)センサーを2種類買ってみた

2020/12/12ガジェット

新型コロナウイルス(SARS-COV-2)感染予防には換気が重要ですが、空気は目に見えないので、実際にどれぐらい換気できているのかは把握しづらいものです。

ウイルスそのものは見えないのですが、人間の呼気に含まれる二酸化炭素(CO2)を測定することで、間接的に換気の度合いを把握することができます。

厚生労働省から2020年11月11日付で「寒冷な場面における感染防止対策の徹底等について」が出されており、この中では「飲食店等で可能な場合は、CO2センサーを設置し、二酸化炭素濃度をモニターし、適切な換気により1000ppm以下(*)を維持」とされています。

前々からCO2センサー欲しかったので、この機会に買ってみました。Aliexpressで売られている格安センサー2機種です。

機種選定のポイント

 

買ったのは外出先に持ち運んで皆で数値が見れるタイプと、自宅に常設してスマホで数値を見れるタイプの2種類です。当初はRaspberry PiあたりにCO2センサーを組み合わせて自作することも考えたのですが、買うのと値段があまり変わりません(むしろ買った方が安い)。

Aliexpressを CO2 sensorを検索すると、多数の機種が表示されるのですが、以下の項目を重視して選択しました。

  1. 高くても3000円程度で買えるもの。これ以上の価格だと自作も検討対象になる。
  2. 持ち運びして他の方と数値を共有できること。換気の効果を知ることでより良い感染対策ができる(と思う)。
  3. できれば、スマホやPCに接続してグラフ化できること。
  4. CO2以外のセンサーはあれば嬉しいけど、必須ではない。

上記の2項と3項を両立できるものは見当たらなかったので、2機種買いました。

その1: Multifunctional Digital CO CO2 HCHO TVOC Gas Detector High Accuracy Air Quality Monitor Gas Analyzer

CO2以外に一酸化炭素(CO)、ホルムアルデヒド(HCHO)、総揮発性有機化合物(TVOC)が測定でき、空気質指数(AQI:Air Quality Index)も計算してくれる優れもの。
バッテリーを内臓しており、外出先でも使える。充電はMicro USB。表示は明るく見やすい。

私が買ったときは本体価格3,111円+送料58円=計3,169円でした。


その2: Carbon Dioxide CO2 Detector Air Quality Tester Formaldehyde Detector High Sensitive Detector Indoor Formaldehyde Testing Machine(VSON WP6003)

こちらはCO2の他、TVOC、HCHO、気温が測れます。気温測れるのは地味に便利。バッテリーは無く、USBに繋ぐ必要があります。

本体788円+送料215円=計1,004円でした。表示部分・バッテリーが無いので格安ですが、数値の確認にはスマホが必要です。自作が馬鹿らしくなるぐらい安い。



数値はスマホアプリで確認します。




グラフも表示できるのですが、スマホを繋いだときのデータしかない?(要確認)のと、軸のスケールが不適切なのでイマイチです。Bluetooth接続なので、ESP32などのマイコンで叩いてデータを読み出せないか試してみる予定。



追記

BLE経由で読み出せました。電子部品(I2Cなセンサー)を買って組み立てるよりも安上がりなので、複数買って家にばら撒くことを検討中。

使用感

Multifunctional Digital CO CO2 HCHO TVOC Gas Detector High Accuracy Air Quality Monitor Gas Analyzerは、外に持ち出して測れるのが便利です。

大きく窓を開けていて主観的には換気されていそうな部屋が、奥の方ではCO2濃度が1000ppmを超えていたことがあります。逆に、窓は少ししか開いていないのに、600ppm程度で収まっている部屋もあり、「換気されているかどうかは測ってみないとわからない」ということがわかりました。

2機種買ったので、同じ部屋の同じ場所で測定してみたのですが、数値バラバラでした。有効数字1-2桁程度だと思います。とは言え、換気の確認だけならこれで充分です。

リンク

前者はAmazonでも売っているようです(KKmoom CO2測定器)。

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Posted by ず@沖縄