昔の平和通りの店舗の位置を調べてみる
昔の写真やビデオを見ていると、ここはどこだろう？と疑問に思うことがある。
いくつか昔から変わらないランドマーク的な建物があるので、そこを起点にすれば分かる場所も多い。
しかしながら、写真情報の豊富な平和通りでさえも、いざ調べてみると迷ってしまう建物がある。今回はそんな店の話。
目次
写真によく出てくる店舗の位置は？
平和通りを三越向かいから入って三叉路までは写真情報も多く、昔から残ってる建物も多いのでわかりやすい。特に松尾側は建物が現存しているのでわかりやすい。逆に安里側はなみさとが焼失したこともあってややわかりにくい。その分かりやすい松尾側の平和通りでも悩む場所がいくつかある。
今回はそのうちから安村書店・安木屋・アサヒ(ソフトクリーム屋）の位置を調べてみよう。目立つ・大きな建物なのに微妙にわからなかったりする。
マツモト靴店（松本商会）が基準になる？
マツモト靴店は平和通り・国際通りにありましたが、現在はおもろまちで営業しています。
平和通りにあった店舗は今でも看板の後が残っていて場所を同定できる。比較的大きな建物だったので写真でも目立つ。ここを基準にしてみよう。
ストリートビューで見ると、マツモト・海想・KR・スージ（小道）の順に確認できる。
Yahoo地図で位置関係が確認できる。海想・池田商会と東横の間が松本商会と丸一に当たる。
過去の写真と比べてみよう。下記写真中央突き当たりの２階建て（3階？）の建物が松本商会。“靴のまつ…”と読める看板がある。
撮影日時：1966年9月 / 所有者：那覇市歴史博物館
水が引いた後の商店街
配信元：那覇まちのたね通信
事業主体：NPO法人ちゅらしまフォトミュージアム・地域情報エージェント株式会社
安村書店はどこ？
松本商会と安村書店が同時に映っている写真を調べてみよう。
次の写真では、安木屋・東京衣料・アサヒ・？・松本商会・安村書店 と並んでいるように見える。
日避けも接していて、このときは隣接していたのだと思われる。
撮影日時：不明 / 所有者：那覇市歴史博物館
平和通り、なみさと前
配信元：那覇まちのたね通信
事業主体：NPO法人ちゅらしまフォトミュージアム・地域情報エージェント株式会社
さて、この位置は現在海想のある位置なのか、それともさらに三越側（K・R）なのか。
グダグダさんの推測では、丸一・（松本？）・安村書店の順に並んでいる。これが正しいとすれば現在の海想の位置が安村書店に当たると考えられる。
安木屋の位置
ガーブーに水上店舗が建設される前の1962年のカラー写真が残っている。
国際通り側から松本商会支店・丸一・（東横？？）・安木屋百貨店の順。安木屋ビルの前に小さな店舗があるようにも見える。
（安木屋のガーブ側の裏口はスージよりも低かった記憶があるけど、この小さな店舗の存在が影響しているのか？）
平和通り側から見た写真。左側のAサインの奥の建物が安木屋百貨店。２階建ての上に木造の三角屋根の小屋が乗っている。
拡大してみると安木屋百貨店と読める文字と菱形にAの称号が見える。
（一銀通りの現安木屋の看板にも菱形にAのサインがある）
撮影日時：不明 / 所有者：那覇市歴史博物館
那覇市歴史資料室収集写真／戦後 呉屋商会,中央デパート,Aサイン
配信元：那覇まちのたね通信
事業主体：NPO法人ちゅらしまフォトミュージアム・地域情報エージェント株式会社
ガーブ側からのストリートビューでは下記位置に当たると思われる。2階の窓ガラスの作りが似ていると思うがどうだろう？
この推測が正しければ現ちゅら美人の位置が安木屋だ。
平和通り側。記憶よりも小ぶりな気がする。安木屋に通ってたのは小学生〜中学生時代なので実際よりも大きく感じたのだろうか。
アサヒの位置
平和通りからの写真には安木屋・東京衣料・アサヒ・？・松本商会・安村書店の順に建物があるように見える。
ガーブ側は、安木屋・（現東横）・丸一・松本商会。数が合わない……
たぶん東横が東京衣料、現在の丸一の看板がある場所の平和通り側がアサヒになる。
平和通り側をストリートビューで見ると、３つの土産屋の入った建物とコスミックのある小さな建物になる。左側がアサヒに当たると思われる。
アサヒでは子供のころにソフトクリームを食べた記憶がある。記憶しているぐらい貴重品だったんだろうな。たぶん復帰前だと思う。
アーケードの上が見たい
さて、今回の考察は正しいだろうか。昔の地図と比較しても実はよくわからないんだよなあ。
平和通りにアーケードが出来て、店舗前面がお化粧されたことで昔との比較がしづらくなっている。
今後は取り壊し・改築も増えるだろうから確認するなら今のうちかもしれない。
（国際通りはずいぶん変わってしまったし）