事故があったときの対応を 人は忘れない

2012/07/01読み物

最近の報道を見てて思うんだけど。

自分の不利益になるかもしれない話を持ちかけてくる人がいた場合、「過去にその人はどんな動きをしたか?」ってのは受け入れする・しないの判断の重要な要素。特に、過去に事故やトラブルがあったときに、その人がどんな対応をしたのかってのは、被害にあった方は覚えてるんだよね。

過去に事故の解決過程で不快な思いをした人は「また事故が起きたら同じように不快な対応をされるんじゃないか?」って思ってるわけで。そちらを解消しない限りは経済性や安全性をいくら説かれても受け入れられないだろう。事故そのものの問題じゃなくて、事故対応の問題。逆に、大きな被害を受けても誠意ある対応がなされた実績があれば、このへんは大きな問題にはなりにくい。

特に、対応する側が組織である場合は、組織体質なんてそうそう変わるものじゃないから、「また事故が起きたら前回と同じ対応をされるであろう」という判断は正しいわけで。

自動車という乗り物は、それなりに危険な乗り物なのにみんな安心して乗ってるのは、(利便性や経済性もあるんだけど) 事故ったときにはそれなりの対応がある「だろう」という信頼感が大きい気がする。もし、ひき逃げにあっても警官も動かず保険も降りないのが当たり前であったら、反自動車運動が起きているだろう。

話を持ちかける方が、事故対応に自信が無かったりそもそもやる気が無かったりする場合は、事故対応には触れたくないので、経済性とか安全性「だけ」に焦点を当てて話をするだろう。下手なこと言うとみんなに過去のいきさつがばれちゃうからね。そして過去のいきさつを知らない人達は、「なんで受け入れないんだろう?」って思うんだろうな。過去に何があったのかをわかりやすくまとめておかないと、なかなか外部の人には理解されにくい(問題によっては、まとめることすら苦痛だったりもするのだけど)。

自分が外部の人間である場合も同様。報道された情報だけで短絡的に判断しないで「過去に何があってどうなったのか?」の概要は押さえておかないと、理解の本質には辿りつけないかもしれない。メディアは日々の断片的な報道に追われて、まとめるのが苦手だったりするので、報道だけを追っているとなかなか過去の話まではわからない。Web時代なのに過去記事消しちゃうメディアもあるので、余計に過去の話はわかりにくくなる。私も間違って理解していることも多々あったし。(Web以前の話も忘れがちですよね…)

と、並行して報道されていた4つぐらいの話題を見て思った。みんな根っこは一緒で、根っこの問題は どれも改善されそうもないのがトホホである……

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Posted by ず@沖縄