沖縄県内の感染症の動向が興味深い

感染症

沖縄県感染症情報センターのWebサイトに2020年第26週現在の感染症グラフが掲載されている※1。 これは、去年および過去5年の平均と今年の定点把握18疾患の報告数をグラフ化したものだ。これを見ると今年はSARS-COV-2対策のため、県民の行動が変わっており、それによって他の感染症の発生動向にも大きな影響がでていることがわかる。

※1 沖縄県感染症情報センター 定点把握18疾患 週報グラフ一覧県内(PDF)


復活しつつある感染症、押さえ込まれている感染症

グラフから読み取れる影響は2パターンある。5月末(22週)から増えているものと、その後も押さえ込まれているものだ。

例えば、沖縄では夏場もインフルエンザが流行るのだが今年は5・6月の報告数が非常に少ない。同じく呼吸器疾患であるRSウイルス感染症も同様。

咽頭結膜熱・感染性胃腸炎などは19週(5/4~5/10)ごろを底に、再び増えつつある。5月の連休明けまでの行動自粛の効果だろうか。その後は活動再開と共に感染症も増えているわけだ。

定点把握18疾患のグラフ


全国ではどうか?

概ね沖縄と同様の傾向。沖縄県民も他の地域と足並みを揃えて行動制限をかけ、同じタイミングで解除したということだろうか。これは全国系マスコミの影響かもしれない。


マスクの効果なのだろうか?

インフルエンザ・RSウイルス感染症が押さえ込めているのは、もしかすると手洗い・マスクとソーシャルディスタンスのおかげだろうか? だとすると、夏場は熱中症対策でマスクを外す機会も増えるので、また流行するのだろうか? しばらく追っかけてみたい。
(咳をしている人をたまに見かけるのだが、インフルやRSが押さえ込まれているのであれば、あれは何なんだろう? ちょっと気になる)

感染症

Posted by ず@沖縄