ヨーロッパ各地でまたも放射性ヨウ素検出?

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dailymail紙が放射性の粒子が欧州で検出されたという記事※1を載せていて、例によって陰謀論サイトやらパクリサイトやらを巻き込んで拡大しつつあります。
実は2011年にも同じような報道があり、東電原発事故の後だったこともあって大騒ぎになりましたが、このときは医療用のヨウ素131を製造元がお漏らししていたのが原因でした。

※1 Radioactive particles have been spotted across Europe(14:13 GMT, 20 February 2017)
※2 ヨーロッパ各地で放射性ヨウ素検出

元ネタはIRSN

dailymailのリンク先※3,4に元ネタがありました。フランスのIRSN※5がソースのようです。こちらの図には単位が書かれていて、μBq/㎥ とのこと。2011年の事例では「チェコで数μBq/m^3」「オーストリアで2~120μBq/m^3」のI-131を検出を検出していましたので、今回は桁違いに小さいです。ポーランドの5.92μBq/㎥が最大ですがこれも健康に影響がでるほどではなさそう。

dailymailはなぜ単位を記載しなかったのでしょうね。(dailymailだから仕方ないか……)

※3 Detection of radioactive iodine at trace levels in Europe in January 2017(13/02/2017)
※4 Radioactive Iodine over Europe first measured in Finnmark | The Independent Barents Observer(February 19, 2017)
※5 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN) (13-01-02-01) – ATOMICA –


汚染源は?

IRSNのサイトには下記の記事もあります。今回はI-131だけが検出されているので原発や核兵器の可能性はなさそうです。前回同様医療用の放射線源じゃないかなあ(そう推測している記事も複数あります)。

The aim of the Ro5 is to understand where pollution comes from. The detection of iodine-131, for example, can only be due to a relatively recent release, as it is very short-lived. Cesium-134 has a radioactive half-life of two years, and tends to fall to the ground. If it appears, it means that a new accident has occurred in a plant. As for radioactive xenon, this may indicate nuclear weapons testing.

Google翻訳結果

Ro5の目的は、汚染の原因を理解することです。 例えば、ヨウ素131の検出は、それが非常に短命であるために、比較的最近の放出に起因するのみであり得る。 セシウム-134は2年間の放射能半減期を持ち、地面に落下する傾向があります。 それが現れれば、プラントで新しい事故が発生したことを意味します。 放射性キセノンに関しては、これは核兵器の検査を示唆しているかもしれない。

メモ

(数値の最も高かった)ポーランド国立原子力庁は人と環境へのリスクはないと表明。

Państwowa Agencja Atomistyki Komunikat dot. informacji IRSN na temat wykrycia obecności śladowych ilości jodu-131 na terenie Europy

その他

何か新事実がわかったら追記します。