イランラジオの「トルコ、日本からの全輸入品を放射能検査」記事メモ
参考までに、途中までの調査結果を書いておきます。
追記:現地とJETROの記事を追加(2013/01/12)。
追記:継続調査の結果を掲載しました。『ず’s » (承前)イランラジオの「トルコ、日本からの全輸入品を放射能検査」記事は誤報だと思われます』(2013/01/13)
問題の記事はイランラジオが昨年末に報じたものです。
トルコが、今後日本から輸入される全ての製品を対象に放射能検査を実施することを明らかにしました。
トルコのニュースサイト・ワールドブルテンの報道によりますと、トルコ経済省は30日日曜、声明を発表し、「今後は、日本からの輸入品に対しては、放射能汚染の可能性が疑われる為、放射能検査を実施する」と発表しています。
トルコ、日本からの全輸入品を放射能検査にかける意向(2012/12/31(月曜) 18:34)
この記事のソースは、Japon ürünlerine radyasyon kontrolü | Genel | Dünya Bülteniと思われます。
(記事中、Ocak(1月)を 0cak と書いてあるので、機械翻訳がおかしくなります。元々トルコ語の翻訳はかなり難しいのですが)
Japon ürünlerine radyasyon kontrolü
Japonya’dan ithal edilen ürünlerde bundan sonra radyasyon kontrolü yapılacak…Dünya Bülteni/ Haber Merkezi
Japonya menşeli ve/veya çıkışlı ürünlerde Türkiye Atom Enerjisi Kurumu’nun düzenlediği uygunluk yazısı aranacak.
Ekonomi Bakanlığı’nın konuya ilişkin tebliği, Resmi Gazete’nin bugünkü mükerrer sayısında yayımlandı.
Yürürlüğe 1 0cak 2013 itibariyle girecek olan tebliğe göre, 11 Mart 2011 tarihinden sonra sevk edilen Japonya menşeli ve/veya çıkışlı ürünlerde Türkiye Atom Enerjisi Kurumu’nun düzenlediği uygunluk yazısı aranacak.Japon ürünlerine radyasyon kontrolü | Genel | Dünya Bülteni(15:21, 30 Aralık 2012 Pazar)
これによると、トルコの官報(→T.C. Resmi Gazete)に情報は記載されているということなので、官報を検索してみました。日本からの輸入に関するものは以下の12月30日付けのものがあり、この官報が先の記事の元だと思われます。
この中の “TEBLİĞLER” に “Japonyadan İthal Edilecek Gıda ve Tarım Ürünlerinin Radyasyon Kontrolü Tebliği (Ürün Güvenliği ve Denetimi: 2013/2)” という項目があり、そこをクリックすると内容が読めます。なぜか直接リンクすることができません。役所って、どこもこうだよね……
追記:すみません、直接リンクありました。末尾に追記します。
この官報を機械翻訳にかけたのですが、ちょっと意味が取れませんでした。
(イランラジオの言ってることと逆な気がするのですが、トルコ語はさっぱりわかりません)。
また、震災直後からトルコは既に検査を行っているので、この記事はそれとも合わない気がします。
日本製品に対する放射線検査に係る報告(トルコ)
2011年4月8日 イスタンブール事務所発
食品(HS分類1-24)に対する放射線検査(セシウム検査)は、今回の福島原発の一件及び日本からの輸入品に係らず常時行っている。同様にEU向けマッシュルームなどトルコからの輸出品でも検査を行っている。これはチェルノブイリ原発事故以降に恒常化された。
その他の製品に関しては、放射線検査機のある空港、港湾で通関を行う、あるいは税関職員によるポータブル検査機で行うことになる。その際に0.5マイクロシーベルト/hの基準値を超えたものに関してはTAEKに報告が入り、TAEKによる精査が行われることになる。また、税関職員の判断で貨物が返却、処分されることはない。最終決定を下すのはTAEKのみで、TAEKの証明書のみが通関に有効な書類となる。従って日本政府の保証書等がある場合でも、トルコ政府の責任において放射線検査は行われることになる。なお現状放射線検査は空港のみで行われているが、TAEKが精査を行ったのは輸入者側が要請した機械のみで、問題はなかった。
日本製品に対する放射線検査に係る報告(トルコ) – 緊急特集:東日本大震災の国際ビジネスへの影響 – 国・地域別情報 – ジェトロ
日本製品に放射能検査―週明けに通達発表へ
2011年03月19日付 Hurriyet紙日本から輸入される製品の放射能検査のため、関係組織は対応策を検討した。ハヤティ・ヤズジュ国務大臣は、3月11日以後に日本から輸出された製品が、どの税関を通過するかを通達で発表すると述べた。
日本製品に放射能検査―週明けに通達発表へ
変化があれば「原発事故にともなう日本産農林水産物・食品への安全性検査等規制の動向 – 緊急特集:東日本大震災の国際ビジネスへの影響 – 国・地域別情報 – ジェトロ」に掲載されるはずだし……
結論:わかりませんでした。
もし、日本からの輸出に影響するレベルであればJETROあたりからリリースが出ると思いますので、それ待ちかなあ……
(追記:ず’s » (承前)イランラジオの「トルコ、日本からの全輸入品を放射能検査」記事は誤報だと思われます)
(イランラジオのトルコ記事の信憑性については、以前の調査記事「アルメニアのメツァモール原発」も参照ください)。
追記:下記の記事を見つけました。
写真と記事内容から、官報に記載されてる事項が詳細に載っていると思われます。しかし、わからん……
Japon ürünlerine radyasyon kontrolü
Aralarında canlı hayvanlar ve hayvansal ürünler, bitkisel ürünler, meşrubat, alkollü içkiler, sirke ve tütün veya tütün yerine geçen işlenmiş maddelerin de olduğu Japonya menşeli ve/veya çıkışlı bazı ürünlerin ithalatında radyasyon kontrolü uygulanacak.
Japon ürünlerine radyasyon kontrolü(31 Aralık 2011 Cumartesi 15:15)
追記:JETROイスタンブール事務所からの2011年3月21日付けの文書。
これからすると、事故直後の時点からTAEKが検査を行って、証明書を発行しているはず。では、今回の官報では何が変わったのだろうか?
5 日本からの農産品については、貿易基準コミュニケに従い、(通常通り)関連機関の安全基準検査5を受け、トルコ原子力機構(TAEK)から「放射線検査で汚染が認められなかった」という認証を受けることで、輸入許可証を得たものと見なされる。従って、追加書類を要求されることはない6。
5 これは原則として通常通り行われているもので最新のコミュニケは 10 年 12 月末に公布されている(後述)。
6 TAEKの認証がなければ輸入できないとの理解。
ジェトロ イスタンブール事務所 トルコ首相府・関税庁・関税局 放射性物質による汚染対策に係る通達(2011/3/21)
追記:2011年12月31日付 Radikal紙記事の東京外国語大学外国語学部による翻訳。
日本からの輸入製品に放射能検査が義務付けられる。この検査がおこなわれる品目には、生きた動物、動物を原料とする製品、アルコール飲料、それにタバコなども含まれており、「日本から輸入する食品および農業製品の放射能検査義務付け通達」は、2011年12月30日付の官報第3改訂カテゴリー面に掲載された。
この通達により、2011年3月11日以降に輸出された日本産、および日本通過物品に関し、関連機関が、食品・農畜産省の検査対象物品輸入検査通達、林業製品輸入検査通達、タバコおよびタバコ製品、アルコールおよびアルコール飲料輸入検査通達、さらに保健省の指定製品検査通達に従い、適合証明書を発行する。こうした検査に加え、製品が放射能に汚染されていないこと示すトルコ原子力局発行の証明書が必要になる。
(中略)
通達に記載されているいかなる例外、免除事項も、上記製品の輸入においては適用されない。また、2011年3月24日付官報掲載の「日本から輸入される食品および農産物における放射能検査に関する対外貿易標準化通達」は、今回の通達に吸収されるかたちとなる。
日本からの輸入製品に放射能検査義務づけ(2011年12月31日付 Radikal紙)
1/13追記:@jishin_dema さんが官報を調べてくださいました。
@zu2 トルコの官報、直リンURL見付けました http://t.co/IZZpdx5u MADDE2に前年の通達(http://t.co/uj3ePb3X)を解除すると書いてますが内容は日付以外一語一句同じです。そのまた前の通達は http://t.co/bYkBu4pc
— ネット上の情報検証まとめ (@jishin_dema) January 12, 2013
以下、教えていただいた記事。
- Başbakanlık Mevzuatı Geliştirme ve Yayın Genel Müdürlüğü(30 Aralık 2012 PAZAR)
- Başbakanlık Mevzuatı Geliştirme ve Yayın Genel Müdürlüğü(30 Aralık 2011 CUMA)
- DIŞ TİCARET MEVZUATI Japonya’dan İthal Edilecek Gıda ve Tarım Ürünlerinde Radyasyon Kontrolüne Dair Dış Ticarette Standardizasyon Tebliği (No: 2011/38)
追記:継続調査の結果を掲載しました。『ず’s » (承前)イランラジオの「トルコ、日本からの全輸入品を放射能検査」記事は誤報だと思われます』(2013/01/13)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません