漫画や動画の自動生成ツールが実用になりつつある、のかな

2011/02/19コンピュータサイエンス

最近、漫画や動画の生成ツールが実用になりかけているような気がする。従来、コンピュータは「道具」の代わりをするもので、例えば、お絵かきツールであるPhotoShopGimpを使ったからといって、絵を自動的に描いてくれるわけではない。私のように、絵心のない人が使ったところで立派な絵が書けるわけでもない。

ところが、最近ではストーリーさえ考えれば絵や動画はなんとかしてくれるツールが実用になりつつあるし、Web検索を使って中身まで作ってくれるツールまである。



IRIが無料で配布しているT2Vは、台本を書くだけで動画を自動生成してくれるツールだ。これとiPhone等で撮影した写真や動画を組み合わせると、なんかソレっぽい動画が作成できたりする。左はそのようにして私が作った動画だ。
使い始めたばかりなので、まだ色々と変だが、これぐらいなら楽に作れる世の中になった。


T2Vは多言語版もあるようなので、外国語で安価に説明ビデオを作るという用途もあるかもしれない。iPhoneには、明らかに自動翻訳を通したとしか思えない日本語の説明がついてくるアプリもあるけど、それでもないよりは遥かにマシ。そう考えればいろいろ用途はあるような気がする。
これで音声がもうちょっとなめらかになればなあ。T2Vはアクセント指定ができるんだけど、細かく指定すると結構面倒くさいし。

左の四コマは「全自動4コマ」で作成したもの。キーワードを入れるだけで、4コマ漫画を作ってくれる。「コミPo!」というソフトを使うとさらに高度な4コマを作れる。作れるんだけど、面白いネタを考えるのが大変だなあ。悩むところが絵心じゃなくなったのは、いいことなんだろうけど。

ぐぐってみると、自動生成関係はいろいろな論文やソフトがでていて、実は流行ってるのかもしれない。これが世の中で普通に使われるようになったら、世の中はどう変わるんだろうか。きっと想像もしない用途が生まれるんだろうなあ。Excel方眼紙のように。