ベーシックマスターのハードウェア(9)カラーアダプタ(2)
運良く ヤフオクでBASICMASTER Jr用のカラーアダプタ(MP-1710)を落札できたので、内部を見てみます。前回記事にも追記します。
内部写真はまごころせいじつ堂さんのブログにも掲載されています。
外部写真
サイズはかなり大きいです。弁当箱ぐらいかと思ったら、エンサイクロペディアアスキー(A4変型判)よりも大きい。
TTL部品で作られているのでデカくなるのは仕方ないが、邪魔すぎる。同時代のPC-6001に比べると不恰好。


リビジョンはY2C、シリアルナンバーは002690でした。ヤフオクなどで出品されているMP-1710を調べると、少なくともY3Cまで、12000台ほどは出荷されたようです。
Jr.本体はY3D、2万台以上は出荷されたようですので、半分程度はカラーアダプタと一緒に買われたのでしょう。MP-1710は ついで買いしやすい価格(1万円)だし。
(ビデオアダプターMP-9780が2.2万円もしたのがひどい。MB-6881までは本体だけでTVに繋がったのに)

内部写真
まごころせいじつ堂さん掲載の写真同様に、盛大にジャンパー線が飛んでいます。

一部は二階建て配線になっています。こちらからもジャンパー線が引き出されています。
ベーシックマスター活用研究の回路図では「CB-Aキバン」となっています。

ビデオ信号出力用コネクタと調整用の半固定抵抗(R52,R53)。R52は映像位置(VIDEO)、R53は水平位置(H.P)。内部のR50は「ウィンドウ後調整」、R51は「ウィンドウ前調整」。

色情報を保持するスタティックRAMは、NEC μPD2114LC-3(1Kx4bit)が2つ。速度を示す -3 が手書きっぽい?

画面表示
Jr. — MP-1710 — MP-9780 — TV と繋いでコンポジット信号を表示。
テストのために、POKE $E892,1 を実行してみます。色情報を初期化していないので、ランダムに色が付きます。

TVのせいなのかケーブルのせいなのか盛大にノイズが乗っています。

安物のAV2HDMIアダプターを使ってHDMI表示を試してみましたが、信号無しになってしまいました。
CAP-RCASUSB-A | Ainexだと OBSで画面が一瞬映るのですが、うまくキャプチャできません。
JR-100のNTSC信号を標準化(1)のように、なんちゃってNTSCなのかもしれませんが、私はオシロスコープを持っていないので原因不明です。
レトロゲーム用の上等なコンバーターを使うか、RGBに変換してそちらでキャプチャーした方が良いのかもしれません。
H68/TVに合わせていれば別の未来もあった?
BASICMASTERのビデオRAMは$0100-$03FFの768バイト。初代MB-6880のRAMが標準で4KBしかないのと、ビデオ表示とDRAMリフレッシュを同じ回路で行ってコストを削減するためだと思わます。
当時の他のMC6800採用機種はメモリを$100-使っているのが標準だし、表示拡張をしようとするとBASICエリアに重なってしまうため、移植や拡張の足をひっぱっています。
BASICMASTERの前、日立はH68/TRというワンボードマイコンを売っていました。
- Hitachi H68/TR
- 【特集】ニュースリリースで振り返る、時代を築いたPCたち【日立編 H68/TR~ベーシックマスター レベル3】 – PC Watch
- hitachihyoron.com/jp/pdf/1977/05/1977_05_12.pdf
H68/TR用に画面表示を追加するボードがH68/TVです。H68/TVはBASIC機能もあり、TK-80BSのような存在でした。
H68/TRではGAME言語やNAKAMOZU TinyBASICなど多数のプログラムが開発されたのですが、BASICMASTERではメモリマップもモニタも異なっていたために、移植作業が必要でした。同じ日立ブランドなのに。
H68/TVにはHD46505が使われていて、32桁16行、64桁16行の表示が可能でした。HD46505自体はグラフィック機能もあり、後にBASICMASTER L3やSONY SMC-70,CASIO FP-1100にも使われました。
グラフィックVRAMを後ろのアドレスに移動して $0100-を空け、HD46505を使っていればカラーグラフィックも楽に行えたかもしれません。1978年だとコスト的に難しかったかとは思いますが、そのような未来を想像してしまいます。







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