Raspberry PiとTWE-Liteで室温・気圧を測ってみた (3)
ラズパイマガジン 2015年春号の「温度センサーを読んでみよう」「無線センサーネットで扉の開閉や室温をつぶやく」を参考に室温や気温を測る話の続き。
LM61で頑張るのは諦めた
そもそも室温等を測定する目的は、各部屋の温度を測って夏場の暑さ対策を行うことだった。湿度と気圧は部屋が変わってもそれほど変化しないだろうから1箇所で測定すればいいはず。
(できれば金魚のいる水槽の温度や水位も測りたいけど、それはまた別の機会に)
部屋ごとに測定するセンサは安い方がいいからLM61を使おうと思っていたのだが、精度のバラツキがどうにも気に入らない。
前回(Raspberry PiとTWE-Liteで室温・気圧を測ってみた (2))、温度センサLM61の精度を高めるために色々苦労したのだが、結局ADT7410を買い足して計測することにした。これをTWE-Liteと組み合わせて各部屋に設置。
誤って落とす可能性を考えて、ブレッドボードではなく半田付け。電池はボタン電池。
(TWE-LiteやADT7410はソケット経由にしているところが若干弱気だ……)
その他にRaspberry Pi2にもADT7410、BMP085(気圧)、HDC1000(湿度)を繋いで測定。BMP085・HDC1000でも温度は測れるのだけど、精度を揃えるためにこちらにもADT7410を繋いだ。
鉄筋コンクリートの壁が邪魔しているせいか部屋間の通信がうまくいかなかったので、データ収集用のRaspberry Pi2も追加。当初の目論見に比べるとややお高い構成になってしまった。
冷蔵庫の動作が見える
例によって munin に温度データを食わせてグラフ化している。
台所は設置スペースが確保できなかったので、冷蔵庫の上にセンサを置いてみた。この冷蔵庫は「最近の冷蔵庫は電気喰わないのね」に書いた省エネタイプの機種だ。
先ほどのグラフに比べて温度が細かく波打っている。大きな変化は人の出入りや調理に伴うものだと思われるが、細かい変化はほぼ一定間隔(30分ぐらい)で温度が上下している。
多分、冷蔵庫が省エネのために間欠運転をしていて、運転時の排熱を温度センサが拾っているのだと思う。上下0.2度ほどなので人間にはわからない温度差だ。
LM61だと誤差に埋もれて見えないかもしれないので、ADT7410にして良かった……ことにしよう。
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