琉大保健学科ホメオパシー騒動の記事が琉球新報に載ってました
続報書きました(2010/10/20)。事態は深刻です。「琉大保健学科ホメオパシー騒動の教科書を見てきたよ」も合わせてご覧下さい。
朝日新聞が「琉球大、必修授業にホメオパシー 来年度から取りやめ」という記事を掲載したのが9月16日。ブックマークサイトや大手掲示板では、これを記事をネタに沖縄蔑視発言を垂れ流す輩まで出てくる始末。インターネットはこういうのが可視化されるツールなんだけど、ちょっとやりきれない感じがする。
さて、ネット上の記事だけでは詳細がよくわからんなーと思ってたら、琉球新報(9月18日32面「社会面」)に手がかりになりそうな記事が載っていました。それによると、以下の通り。
(記事にはもっと色々書いてあります。琉球新報サイトには掲載されてないようですので、必要な方は琉球新報に問い合わせてみて下さい)
- 学外の助産婦が2コマを担当 (全15コマ)
- 100分の授業のうち10分程度でホメオパシーについて触れた
- 日本ホメオパシー医学協会認定の助産婦
- 使っていたテキストは「看護のための最新医学講座」(日野原重明, 井村裕夫監修)
- 本講座はこれまでに34人が受講。本年度は9人受講
「看護のための最新医学講座」は全36巻あるようですが、その中の「alternative medicine 看護のための最新医学講座 第33巻」(長尾和治著)が、それっぽい内容のようです。出版社サイトによると「代替医療と訳されるalternative medicineは、現代西洋医学以外の医療のことをいい、世界的に臨床の現場で応用する機運が高まっている。漢方薬、鍼灸、按摩、気功、インド・アラブ・チベットの伝統医療、ホメオパシー、音楽療法、アロマセラピー、温泉療法、サプリメントなど様々なものがあり、これらを臨床看護のなかでどのように活用し、医療の質を高めるかを示した」(中山書店)とのこと。
これと目次を見た限りでは、テキストは代替医療寄りではあるけどトンデモな感じはしないなあ。どうなんでしょう。出版社もマトモそうな気がするし、著者は鍼灸・漢方よりの方みたい。このへんに詳しい識者の方のコメントが欲しいなあ。
- 「ホメオパシー」についての会長談話(日本学術会議)
- 琉大助産科目に「ホメオパシー」 医学部 来年度から削除(沖縄タイムス)
- アピタル特集(朝日新聞)
- 保健室でホメオパシー 沖縄の養護教諭、生徒に砂糖玉(朝日新聞)
- 朝日新聞医療サイト「アピタル」のtwitter発言(1、2)
- 琉球大学医学部でホメオパシーに関する講義があったことについて色々 (togetter)
- 沖縄でホメオパシー(思索の海)
- 「ホメオパシー」問題を考える (asahi.com WEB RONZA)
実際にどんな授業内容だったかも知りたいところだ。講師の履歴からするとホメオパシー推奨だったろうという推測はできるが。 あと、非常勤講師に頼らざるを得ない大学の実情もあるからなあ…
- 「「年収150万生きられぬ」/琉大授業数縮減方針で集会/非常勤講師ら悲鳴」(大学等非常勤講師ユニオン沖縄)
しかし、医学のテキストって高いんだねえ。コンピュータ関係の書籍も高いけど、これは…
- 続報(2010/10/20):「琉大保健学科ホメオパシー騒動の教科書を見てきたよ」も合わせてご覧下さい。
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