Starfive VisonFive2(RISC-V SBC) で遊ぶ – その11 ファンを付ける(1)
StarFive2の消費電力をスマートプラグで測定すると、7Wほどでした。コンパイルして負荷をかけても9Wほど。昨今のPCに比べると消費電力はかなり少ないです。
それでも、冷却せずに放置しているとCPU温度は50-60度近くまで上がります。とりあえず、手持ちのUSB扇風機で冷やすと30-35度程度になりました。
とはいえ、いつまでもUSB扇風機で冷やすのも不恰好なので、ファンを付けてみました。
StarFive2のファンの選択は難しい
StarFive2のファン用のピン穴の間隔は、rvspaceフォーラムに投稿された図面から測定すると55mm弱でした(56mmだとの話もあります)。
一般的な50mmファンでは、対角のピン間隔は59.4mm。45mmのファンだと52.3mmですので、どちらも合いません。Odroid XU4ファンが使えるとの情報がフォーラムにありますが、簡単には入手できなさそう。
しかたないので、ピン間を調整できそうなクーラーを探して、aliexpressから下記のものを買ってみました。大きさが複数ありますが、30x30x16mmを買いました。
VisionFive2にクーラーを装着してみた
クーラー用の穴を結ぶ直線がCPUの中心を通らないので、クーラーが傾いたり、CPUに密着させづらいです。
試行錯誤の結果、付属のグリスと放熱シートは使わずに、熱伝導シートを別途使った方が良さそうです。シートで傾きの調整もできます。
ファンを固定する穴が、M.2 SSDの下に位置しています。周囲にも部品があって接触すると危険なので、薄いグラスワッシャーを挟んでおきます(付属していないので、これも別途購入しました)。
クーラーは位置を調整できるので、CPUと接触できる場所に固定します。試行錯誤が必要です。
このファンのケーブルは3Pですが、VisionFive2のボードには2Pのコネクタ(2mmピッチ)が付いています。これの変換ケーブルも買う必要があります。
期待したほどは冷えなかった
ファンを動かした状態でCPU温度は40度を超える程度になりました。USB扇風機だと35度まで下がりますので、期待したほどは冷えていません。
[code lang="shell"]
120e0000.tmon-isa-0000
Adapter: ISA adapter
temp1: +41.6°C
[/code]
この状態で、CPUに負荷をかけると、55.2度まで上がりました。ファンなしだと60度近くまで上がるので、いちおう冷えてはいるようです。
[code lang="shell"]
120e0000.tmon-isa-0000
Adapter: ISA adapter
temp1: +55.2°C
[/code]
そもそも、このファンは 12V用ですので、StarFive2の5Vコネクタにつないだ場合は、風量が足りないのかもしれません。音は静かで良いのですが。
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