ベーシックマスターのハードウェア(17)L2IIをJr.コンパチグラフィックに

BASICMASTER

BASICMASTER Jr.(MB-6885) のグラフィック回路については下記記事で解説した。

記事で説明したように、Jr.は L1/L2/L2IIの文字表示ハードウェアを上手に使い回して、最低限のハードウェア追加で256×192のグラフィック表示を行っている。

よく考えられた回路であり 追加ICは非常に少ない。ハードウェアに詳しい人なら既存の機種を改造できるかも?と思ったはずだ。

L1/L2/L2IIにグラフィック回路を追加

I/O 1982年3月号に「ベーシックマスターJr.全回路図集」が掲載された数ヶ月後の BMUG会報 No.7 JULY 1982 に、「MB-6880/81をJrコンパチグラフィックにする」という記事が掲載された。

この記事には最低限の追加部分だけが記載されており「これだけではわからない人は改造しないでください」との注記がある。

その後、BMUG会報 1983年5月号P.3-10に「L2,L2IIをJrコンパチグラフィックにする(ハード編)」が掲載された。追加ハードウェアの解説、ICのピンレイアウトまで載った力作である。雑誌に載っていてもおかしくないレベル。

改造用の追加ICは、74LS283、74LS257x4など9個。いまさら改造しようという人もいないだろうから、詳細は省略する。

改造版MB-6881

私はハードウェアは詳しくないので、友人に頼んで改造してもらった。ユニバーサル基盤が追加回路。メインボードのICの足から回路をひっぱりだしている。

なにぶん古い個体であり、電源ONに耐えられるかわからないので、動作確認はしないことにした。普段使いは Jr. 使えばいい。Jrなら万一壊れてもオークションでまだ手に入る。


MB-6881(L2II)写真

BREAKキーが取れてます。キースイッチも折れている。



L2IIまでは オーディオ出力端子があります。




基盤には(当然ながら)日立製のTTLが並んでいます。




CPUは富士通のMB8861Nに置き換えてあります。8038は1980年製かな?




電源とビデオモジュレーター。すっかり錆びています。沖縄は湿度高いから パソコンの保存には不向き。




出荷時のDRAMは日立のHM4716A-3(右側)。左側はあとから追加した富士通MB8116E。これも1980年製っぽい。日本の半導体産業がイケイケになる直前の16KB DRAMです。

当時の富士通製DRAMは安く、FM-8/7が売れる原動力だったんだよなあ。



MB-6881型番の謎

私のMB-6881は型番がY9Lの000200番台。ヤフオクなどで見かけるMB-6881はY0A〜Y0Jなんだよな。

Y9型番はMB-6880L2のはず。こちらはY9B〜Y9Dが観測されている。

思うに MB-6881の初期版は、MB-6880L2のケースだけを換装して 出荷されたのではなかろうか? ハードウェアは 良く言えば互換(悪く言えば何も追加されてない手抜き)であり、違うのはガワとマニュアルだけだったし。



電脳伝説さんのMB-6880L2の基盤写真(マザーボード図鑑)と比べると細かいところが違うので、リビジョン違いはありそう。
(私のMB-6881では左上のROMまわりが整理され、ヒューズが追加されている)



資料


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