ベーシックマスターのハードウェア(2)グラフィック画面のアドレス
BM Jr. のグラフィック画面のアドレスの資料が2種類あって混乱したのでメモっておく。
BMの回路図、グラフィック・ユーティリティの資料では、グラフィック画面1は$0A00-$21FF、画面2は$2200-$39FFとなっている。
(しかし、これは間違っている)
- I/O 1982年3月号 「ベーシックマスターJr.全回路図集」 p.198,pp.291-299
- I/O 1982年4月号 「Jr.カラーアダプタ[全回路図公開]/アセンブラ」 pp.304-306
- I/O 1982年5月号 「Jr.カラーアダプタ・グラフィック・ユーティリティ」 pp.337-347
- ベーシックマスター活用研究 : Level 3,Jr – 国立国会図書館デジタルコレクション
「ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr」 p.98より引用
$A00系と$900系の2系統の資料がある
「MB-6885 ベーシックマスター Jr. 取扱説明書」の「4.1 メモリーマップ」(p.124)でも$A00スタートだ。
ところが、同じ「取扱説明書」の「3.13 高解像度グラフィックの使い方」pp.114-120 では、グラフィック画面は左上が$900で右下が$20FFだと書かれている。
「MB-6885 ベーシックマスター Jr. 取扱説明書」 p.114 より引用
同じ項目のサンプルプログラムでも、グラフィック開始アドレスは$0900になっている。
実際にプログラムを打ち込んで試してみたところ、$900が正しかった。
「MB-6885 ベーシックマスター Jr. 取扱説明書」 p.116 より引用
Webの資料では$0900
Enri’s Home PAGEのBM Jr. では、以下のように書かれている。
$EFE0 /DISP(出力) (中略) 先頭GRAMアドレス=$0900+オフセットアドレス d3-0:0000 $0900-$20FF(ページ1) d3-0:1100 $2100-$38FF(ページ2)
その他のWebサイトの情報も$0900,$2100が先頭アドレスだ。
ベーシックマスター Jr.カラーアダプタ グラフィックユーティリティ・プログラムの情報は混乱している
「活用研究」には、グラフィックユーティリティ・プログラムも掲載されている。「L2 BASIC唯一の言語拡張機能である OPEN文」 を用いたプログラムだ。
このプログラム使用時のメモリマップは$0A00,$2200開始なのだが、掲載されているプログラムは$0900,$2100開始になっている。
「ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr」 p.107より引用
そして、プログラム内の定数は正しいにも関わらず、誤った値に変更しろという記述がp.109にある。
「ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr」 p.109より引用
プログラム内では設定値は$C0,$CCを設定している(PAGMOD $1065-)、
「ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr」 p.110より引用
BUG修正(I/OだとdeBUGコーナー)に何か書かれているかと思ったが、特に何もなかった。実は誰も使っていなかったのだろうか。
回路図公開後に出版されたテクノポリス誌1982年10月号記事「ゲームのためのマシン語講座」pp.145-150でも、アドレスは正しく$0900-$20FF($2100-$38FF)になっている。
混乱しているのは日立が書いた資料だけのような。これらの資料では、BASICのワーク領域が$09FFまでになっていて、プログラムは$0A00から入ると書かれていたりする。実際は$08FF、$0900である。これもおかしい。
色々と謎である。
資料
- インターフェース1980年2月号 「ベーシックマスター拡張・汎用ラボオート装置の制作」 pp.61-88 (レベルIIの一部回路図)
- インターフェース1980年6月号 「ベーシックマスター用高解像度カラーグラフィック装置の制作」 pp.122-134
- インターフェース1981年5月号 「ベーシックマスター・レベルIIの回路図解剖」 pp.165-177 (MB6881の全回路図)
- I/O 1982年3月号 「ベーシックマスターJr.全回路図集」pp.198,291-299
- I/O 1982年4月号 「Jr.カラーアダプタ[全回路図公開]/アセンブラ」 pp.304-306
- I/O 1982年5月号 pp.337-347 「Jr.カラーアダプタ・グラフィック・ユーティリティ」
- ベーシックマスター活用研究 : Level 3,Jr – 国立国会図書館デジタルコレクションpp.95-
- テクノポリス 1982年10月号記事「ゲームのためのマシン語講座」pp.145-150
- BMUG会報 1982年7月号P.10
- BMUG会報 1983年5月号P.3
- BMUG会報 1984年12月号 P.4
- Enri’s Home PAGE BM Jr.
- Basic Master Jr. – HeAVeN@Wiki
- sedoc/8bit/hitachi/memmap.md at main · 0cjs/sedoc











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