ベーシックマスターのハードウェア(10)PIAと空きパターン
月刊RAM誌の 1982年2月号記事 「ベーシックマスターJr.の可能性を探る」pp.74-80 の最後のページには、「写真5 拡張コネクタ、DMA-IC用基板」が掲載されていて、以下のような説明が書かれている。また、写真4にはPIAポートのコネクタが掲載されている。これは何だろう?
上方に見えるのが,50ピンの拡張用コネクタ。その下方に3箇所,IC97〜IC99までの基板がDMA-IC用に空けられている。
月刊RAM 1982年2月号 「ベーシックマスターJr.の可能性を探る」 p.80より引用
DMA-ICとは?
全回路図を見ればどちらの謎もわかる。
- I/O 1982年3月号 「ベーシックマスターJr.全回路図集」pp.198,291-299
- ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr 「ベーシックマスターJr.全回路図集」pp.95-
DMA-IC部分(IC97〜IC99_は基板上に74LS367と書かれている。当時よく使われていた3ステートバッファだ。

回路図の「図1 システム拡張インターフェイス部の概念図」(活用研究 p.101)にあるように、外部拡張用50ピンコネクタから内部のデバイスを利用したい場合に、アドレスを逆方向にも指定できるようにするための拡張機能だ。通常は利用することはないので、空きパターンになっているのだろう。それぞれのICのそばのパスコン部分も空きだ。
(74LS367がインベーダーゲームの影響で高騰していたというのも理由?)
ベーシックマスター活用研究 Level 3,Jr 「ベーシックマスターJr.全回路図集」p.101から引用
PIA部分
BASICMASTER Jrには標準でプリンタ用のセントロニクス36ピンコネクタが付いている。
L2IIには、そんなオシャレなコネクタは付いておらず、拡張端子にはCPUのデータバスとアドレスバスがバッファされて 出力されていた。プリンタを使うには接続用I/Oアダプター(MP-1010A)を買う必要があった。6万円もした。実に高かった。
Jr.のセントロニクス端子へは、HD46821P PIA (MC6821相当)のBポートからHD7486Pを経由して接続されている。7486PはXORだが、片側をGNDに落として単なるバッファとして使われている。理由はわからない。もしかして、片側をVCCに繋いで負論理にする可能性があったのだろうか?
CB2はIC43 HD7474F経由でストローブ信号出力となっており、入力に使えるのはCB1だけである。入力1本あればSPIには繋げられるので、何か遊べそうである。

PIAのAポートは使われておらず、出力がそのまま12ピンコネクタ(Aコネクタ)につながっている。上の写真の上部の白いコネクタがそれだ。
A12はVCC 5V、A11がGND、A1からA8にPIAのAポート、A9・A10はCA2・CA1だ。
パラレル8bitポートが丸々空いているので、プリンタポートよりは遊べそう。何をつなぐと楽しいだろうか?
BMUG会報を見ると、40年以上前にJOYSTICKや音楽ICを繋いだ人がいた。
資料
BMUG No.8 AUG 1982 によると、「大越電気PIA/ACIAボード」がポート互換のようだ。PIA*3, ACIA*1 が$E800-$E80F に存在。
- BMUG No.8 AUG 1982, p.2 「BMに大越電気製PIAボードをつなぐ」
- BMUG No.15 MAR. 1983, pp.3-10 「JOYSTICK」
- BMUG MAR.APR. 1984, pp.34-36 「MB-6885用 MUSICアダプターの製作」(SN76489N,AY-3-3910を繋ぐ)








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