おすすめの本
私が学生さんとか後輩にお奨めしている本のリストです。 コンピュータ関係と科学関係が主ですが、心理学とか経済学もちょっとだけ 入ってます。
以前は、このようなお奨め本の一覧を書いても、書店で購入することは困難でした。 注文してもいつ来るかわからないし(書店客注について)。特に絶版になってしまった本の入手は田舎ではまず無理でした。 東京にいればまだなんとかなったりしたのですが。
しかしながら、いまではamazonとamazonマーケットプレイスのおかげで、 田舎からでも書籍を素早く入手できますし、絶版の本も以前に比べれば 簡単に探すことができます。便利になったものです。 ですから、下記のリストは、それぞれamazonへのリンクを張ってあります。 amazonにもいろいろな人が書評を書いていますので、それも参考にされると いいと思います。 絶版の本でも運がよければamazonマーケットプレイスで見つかるかもしれません。
また、最近読んだ本のリストは最近読んだ本に書いてありますので、そこもご参照ください。
■ マインズ・アイ
「マインズ・アイ」
認知心理学あるいは哲学の本。
AI(人工知能)とか心とか体とか魂とか。これを越える認知心理の本ってないんじゃないかな。
1984年初版ですが、いまだに面白いと思います。
■ ゲーデル,エッシャー,バッハ-あるいは不思議の環
「ゲーデル、エッシャー、バッハ-あるいは不思議の環」
数学と哲学と心理学とコンピュータと...いろいろなジャンルの知的興奮を誘う本。
かなり分厚い本ですので、時間のあるときにどうぞ。
私は大学4年生の時に読みました。
先のマインズ・アイ本と共にAI(人工知能)の2大古典です。
■ メタマジック・ゲーム 科学と芸術のジグソーパズル
「メタマジック・ゲーム」
ゲーデルエッシャーバッハを読んで面白かった人にお奨め。
この本も分厚いです。
■ ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
HackerによるHackerのための本。訳者のshiroさんは、
scheme(Lispの一種)の言語処理系である gauche の開発者。
プログラマや開発者を目指す人には一読をお奨めします。
■ ゴミ投資家のための人生設計入門
「ゴミ投資家のための人生設計入門」
人生設計について本当のことが書いてある本。目からうろこ。なるべく若いうちに読んだ方がいいです。ゴミ投資家本はシリーズになっていますが、当たり外れがあります。これは当たりの方。
借金編
借金編も買いましょう。これを読むと借金の馬鹿らしさと使いかたがわかります。
■ ライト、灯いてますか
「ライト、灯いてますか」
ワインバーグ先生の本。SEとかネットワーク技術者は読むべし。
特に上流工程とかコンサルティング方面に興味がある人は必読。
同じ著者の本は全部買っても損はないです。
■ 珠玉のプログラミング 本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造
「珠玉のプログラミング」
プログラムは書けるけど、ぐらいの人が読むといいと思う。
■ 誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論
「誰のためのデザイン?」
使いやすいとか、わかりやすいデザインって何?。アマゾンの書評を読もう。
■ 人月の神話 - 狼人間を撃つ銀の弾はない 増訂版
「人月の神話」
>遅延しているプロジェクトに人を増やすと、もっと遅延する。
それは1960年代から言われていることなのに、なぜかコンピュータ業界では
理解されていなかったりする。人月計算の愚かさを指摘した古典です。
■ デスマーチ - なぜソフトウエア・プロジェクトは混乱するのか
「デスマーチ」
人月の神話の実践編のような本です。
トッパンから出てたのは絶版になりました。別の会社から再販されていますので、そちらを買いましょう。
同様の分野の良書にピープルウェアがあります。絶版で一時期入手困難でしたが、第2版がでています。
■ アルゴリズムと計算量 計算機科学・ソフトウェア技術講座<5>
「アルゴリズムと計算量」
よくあるアルゴリズムと計算量の本。
珠玉のプログラミングの次ぐらいに読むといいかなあ。
アルゴリズムと計算量の理論、誤差の理論は、プログラムで喰っていく人は
当然理解してないといけないと思う。
■ 「子ども」のための哲学
「「子ども」のための哲学」
大人が読んでも面白い、というか子どもにわかるのだろうか。
永井均の本はどれも面白い。
■ ブタのいどころ
「ブタのいどころ」
小泉吉宏著 メディアファクトリー。心理学というか自己を知るための本というか。大人にも子どもにもおすすめ。
哲学のようでもあるし、癒し本のようでもある。ちょっと疲れたときにいいかも。
同じ著者の以下の本も、メディアファクトリーから新装で出てる。まだ読んでない人は全部買って読みましょう。
■ 開発者列伝-あのヒット商品はこうして生まれた
「開発者列伝-あのヒット商品はこうして生まれた」
日経エレクトロニクスに連載されていた、開発記事(AIBOとかVAIOとか各種家電とか)の開発記事。ちょっとプロジェクトXっぽいところがあれだが、面白い。
おすすめの雑誌
■ 日経エレクトロニクス
コンピュータ関係で物作りに興味ある人は読むべし。 この手の雑誌を2年ぐらい読むと業界のことが大雑把に把握できるようになる。 どの業界でも一緒だけど、業界誌は入社直後(あるいは入社前)から読むべきだと思う。
■ パリティ・日経サイエンス・サイエンスウエブ
科学朝日が無くなり、雨後の筍のように乱立していた科学雑誌も
「ニュートン」を残すのみとなり、もう読むものはパリティと日経サイエンスぐらいしかない...
パリティは物理専門で、サイエンスは科学一般。
と、思ってたら最近創刊されたサイエンスウェブが、意外に面白い。 人に焦点を当てているんだけど、ニュートンほど媚びていない。 昔の科学朝日を人文系にした感じか。結構いけてる。
■ 数理科学
「数理科学」
>割と理論寄りの数学・物理雑誌。ときどき非常に面白い記事があるので、その時だけ買っている。でも、こないだの「脳と心の量子論」はトンデモだったと思う...
■ 技術と人間
「技術と人間」
技術は諸刃の剣であることを自戒するためにもこういういい雑誌には生き残って欲しい。
と、思ってたけど、お亡くなりになりました。合掌。
■ Days Japan
「Days Japan」
硬派の写真ジャーナリズム誌。
■ ロボコンマガジン
「ロボコンマガジン」
ラジオ、アマチュア無線、マイコン。いきつく先はロボットか。基礎的なことから書かれてて面白い、んですが、最近の個人自作ロボットの世界にはどうやったら手が届くんでしょう...
追記
リンクが変だったところを直しました(2000/12/10, 2002/11/12)