読売新聞の部数が半年で急減という記事について

2014/06/06ネットの噂, フェイクニュース, メディア, 新聞

読売新聞、半年で約52万部減、紙新聞の未来を象徴する数字 | MEDIA KOKUSYO」という記事が流れてきたんだけど、読売新聞の例年の行動を知らない方が書いた記事なのだろうか。
(このサイト、ヘッダ・フッタ部分の問い合わせ先などが全てリンク切れだ)

結論から言えば、例年以上に部数は減ってるけど比較の起点を11月にするのは印象操作だと思う。

(2014年6月18日追記:上記リンク先記事が消えています。何があったのでしょう。 8月30日追記:記事復活してますね)


読売新聞は発行部数1000万部に妙な拘りがある

読売新聞曰く “イギリスの「ギネスブック」が認定した世界一の発行部数を誇り、日本を代表する高級紙です。 発行部数監査機関である日本ABC協会の報告では、2013年11月の朝刊部数は全国で1000万7440部で、全国紙第2位の新聞に約247万部、第3位紙に約667万部という大差をつけています”とのこと。2013年11月の部数であることに注意。

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数字で見る読売新聞 : 読売新聞とは : 読売新聞へようこそ

新聞部数についてはedgefirstさんのブログを読むべし

さて、先ほどの読売新聞社の公称部数は2013年11月の部数。識者であるedgefirstさんのブログから、近年の動向を抜き出してみよう。

例年11月に無理して1000万部の数字を作っていることは明らかだ。

この部数増は相当の無理を伴っているようで、当然のようにその後は大幅な反動減が発生している。新聞部数が長期低落傾向にあるにもかかわらず無理して1000万部を維持したために、反動が年々きつくなっている。

確かに今年は例年以上に落ち込んでいるのは事実だが、比較の起点を特異値である11月にするのはおかしいよね。前年同月比だと煽れなかったので11月比にしたのだろうか。
(実際、例によってデマ垂れ流しサイトがそのまま記事にしてるし)

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