比例代表の結果を見てびびった

2012/12/17沖縄, 選挙

沖縄でも都市部では維新が比例第二党っぽいんですけど……小選挙区だけみてたら気がつかない変動。沖縄のメディアはどう報道するだろうか?

沖縄1区の維新候補の得票は11,514票。1区の有権者のほとんどが那覇市民ということを考えると、潜在的な維新票は24,000票余りあって、そのうち13,000票程度が他候補に分散したと考えられる。宜野湾は普天間基地・オスプレイ問題を抱えているので社民が第一党だけど、その後の並びは他の地域と一緒の自民・維新・公明。

この記事を書いている時点では、浦添市・沖縄市・名護市・豊見城市はWebからデータを探しきれなかった。
(他のデータ、考察等はあとで追記します。とりあえず情報共有のためエントリ投稿します)








那覇市選挙管理委員会 | 那覇市 Naha City(PDF)


宜野湾市選挙管理委員会 開票速報(H24.12.16第46回衆議院選挙)


糸満市選挙管理委員会 衆議院議員総選挙 投開票速報


追記:

この記事を見て「維新が増えて沖縄の左翼に打撃!」みたいなTweetしてる人がいるんだけど、この票は10-20年遡ると元々は自民党の票なんだよね。昔から保守系・革新系が5分5分ぐらい。

那覇市選挙管理委員会 過去の記録一覧(PDF)を見ると、20世紀のころは自民党は単独で40-50%前後得票できていた。公明含むその他が残り50%。ところが今回は自民公明合わせて37%しか取れていない(20.5%+16.5%)。

公明党の票は昔から12%ぐらいで変わらないので、実は自民党の得票率が25%まで低下している(5%は選挙協力分と仮定)。

さらに旧社会党から抜けた浮動票が10%ぐらいあって、合計30%程度が選挙のたびに動く浮動票になっている。それが、今回維新に17%入ってるようだ。右傾化かどうか見るのは、この浮動票が固定票になるかどうかを見定めてからでいいんじゃないかな。

今回の選挙では自民4・社民・共産・みらいの7人が当選したけど、小泉選挙のときは自民4人・無所属(現国民)・社民・共産であまり変わっていない。その前に遡ってもだいたい5割前後を分け合うことが多く、前回の2009年選挙が特異点なんだよね。

中選挙区(定員5)のときは、自民党が3人立てて2人当選、得票率は50%弱というのが多かった気がする。過去の衆議院議員選挙 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュースに過去の衆議院選挙の結果があるので、立候補者と得票数を見てみるといいと思う。


追記2:忘れないうちにメモ。実は維新も自民も沖縄から立候補してた候補は県外移設主張だった。(昔は橋下大阪市長も県外移設と言ってたけどね)。
争点にならなかったから、投票率が下がった面もある。

沖縄, 選挙

Posted by ず@沖縄